第68話 獅子の魂
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それで、一体どうしたんだい? 見た所三人共結構疲れてるみたいじゃないか?」
「実は……」
「僕から話します」
南光太郎は立花籐兵衛に全てを話した。自分の正体を。今まで行ってきた戦いの事を。そして、今の世界の危機を。全て話したのだ。
それを聞き、立花籐兵衛は険しい顔をし眉間に皺を寄せ腕を組んだ。
「秘密結社ゴルゴムか……ショッカー、デストロンに続きまさかそんな組織まで出てくるとはなぁ」
「ショッカー、デストロン? 一体それは何ですか?」
「そうか、君は知らないんだな? ショッカーとは半年前に世界征服を企てた悪の組織なんだ」
ショッカー。その名を読者の皆様を知っているだろうか?
それは今から半年前の事。突如としてあちこちで人間を拉致し、改造手術を施し怪人を作り上げ、世界を征服しようとした悪の組織である。そして、その悪の組織により人生を捻じ曲げられた男達が居た。
だが、その男達の行方は未だ分かっていない。何処に行ったのか? そして、彼等が生きているのかさえも分からない?
「だが、そのショッカーは半年前に壊滅してしまってね。その後で新たに設立した組織、それがデストロンなんだ」
「まさか、ゴルゴムの他にそんな組織があったなんて」
「私もそれを聞かされた時ぁ肝を潰されたよ」
「聞かされた? 一体誰にですか?」
「あぁ、つい最近此処に通うようになった知り合いの後輩でね。名前を確か……風見、風見志郎って言ってたな」
風見志郎。その名を知っているだろう。言わずと知れた仮面ライダー3号こと仮面ライダーV3の事である。
「その風見志郎って奴はデストロンと戦ってるって言ってるんだが、何処に行ってるんだか? 最近はめっきり顔を出しゃしない」
「そうなんですか」
それを聞いた光太郎がさも残念な顔をした。もし、その風見と言う青年が入れば心強い力になってくれただろう。だが、所詮は無い物ねだりである。
「それじゃ立花さん、ゴルゴムとデストロンが手を組んだ……と、言う事なんですか?」
「嫌、事態はもっと最悪な事になっちまった」
「どう言う事ですか?」
「ゴルゴムとデストロンだけじゃない。ミケーネ帝国や百鬼帝国、それにベガ星連合軍や星間連合、あらゆる悪の組織が一同に手を組んで侵略同盟なんて物を作り出しちまったんだ」
「侵略同盟!?」
初めて聞く名称であった。そして、それは正しく最悪の組織であった。あらゆる悪の組織が手を組み、こうして世界を征服しようと同盟を結んだと言うのであればそれは恐ろしい悪の組織となる。
「ですが、それにしちゃ奴等の侵略は遅くないですか? 奴等が同盟を結んだと言うのであれば世界は既に奴等の手中に入っててもおかしくない筈です」
「うむ、それなんだがなぁ……どうも奴等、ヒ
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