第67話 燃え上がる正義の炎、立ち上がれ英雄(ヒーロー)達よ
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ジングハートと、ノアさんの様に)
なのはが先ほどの映像で戦っていた二人の名を口に出した。すると、突如メフィラスの顔が重く沈んでいく。まるで悲しむかの様に。その顔のままなのはを見ていたのだ。
【分かった。だが、私は諦めた訳ではない。必ず君を、あの星から連れ出して行く。もう見たくないのだ。私は……】
その言葉を最後に、メフィラスの姿は消えて行った。そうして、またなのは一人ぼっちとなってしまった。一度に多くのことが沢山なのはの頭の中を駆け巡った。
見覚えのある宇宙の光景。生命の誕生。そして、その生命を滅ぼそうとする巨大な太陽。そしてその太陽から生み出されたレイジングハート。そしてメフィラス。さっぱり訳が分からなかった。そうしている時、やがて漆黒の闇が光に満たされて行く。
***
「なのはちゃん? なのはちゃん!」
「う……うん」
はやての目の前でなのはが微かに息を吹き返した。そして、ゆっくりと目蓋を開いた。光太郎に続きまたしても奇跡が起きたのだ。
それを見てはやては嬉しさの余りにその目が涙で滲んでいた。
「は、はやてちゃん? それに、光太郎さんも……」
「ホンマ良かったわぁ、なのはちゃんが目を覚ましてくれて」
目を覚ましてくれて? その言葉が、自分が今まで眠っていた事を裏付ける事であると知るには充分であった。
「なのはちゃん、動けるかい?」
「は、はい……なんとか」
頭がぼうっとする中、何とか立ち上がってみせる。そうして、初めて今の自分の姿を見れた。どうやら戦闘の際にずっとそのままであったのだろう。今のなのはが身につけていたのはボロボロになってしまったバリアジャケットであった。
「あ、あれ?」
そして、その中でなのはは気づいた。無い! 無いのだ。今まで力がない自分を支え続けてくれたレイジングハートが、今なのはの元には無かったのだ。
「どないしたんや? なのはちゃん」
「ない、レイジングハートがない! まさか、また落したんじゃ……」
「落したって、私たち此処に来る前はずっと海の中やったし、ひょっとして海の中に落したとか?」
「それじゃ探しようがないぞ」
流石の光太郎もそれではお手上げであった。地球のほぼ七割は海なのだ。その広大な海の中からあれだけ小さなレイジングハートを探すなど事実上不可能でもある。
「ともかく、今は少しでも落ち着ける場所に行きたいんやけど、なのはちゃん何処か心当たりあらへん?」
「落ち着ける場所ですか? でしたら、私一応心当たりがあります」
「本当かい、其処を教えてくれないかい?」
南光太郎、八神はやて、そして高町なのはの三名は直ちに移動を始めた。やっと芽生えた希望の炎。それを絶や
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