第67話 燃え上がる正義の炎、立ち上がれ英雄(ヒーロー)達よ
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星の数程の輝く結晶を生み出した。赤く輝く球体であり、その球体の数は実に数十万個と生み出された。
(あ、あれは!)
なのはにはその赤い球体に見覚えがあった。そう、あれこそ、なのはが使いこなしてきたデバイス、レイジングハートに他ならなかったのだ。そして、大量に生み出されたレイジングハート達は広大な宇宙へと散って行き、宇宙に生きている生命達を次々と虐殺し始めたのだ。
(止めて! 止めてよレイジングハート! 何でこんな酷い事するの?)
なのはは叫んだ。しかし、彼女の叫びは大量のレイジングハート達に届く事はなかった。只、無言のまま、そして無心のままにレイジングハート達は次々と生命を殺し始めた。
そして、大量のレイジングハート達が最後に向った先。それは、太陽系であった。最後にして最愛の娘ノアが照らす太陽系に数十万個と及ぶレイジングハート達が迫る。三番目の子の中に生まれた悪しき生命を滅ぼす為に。
だが、それをノアは阻んだ。輝きを放ち、レイジングハート達を近づけさせなかったのだ。
【何故邪魔をするのだ? ノアよ】
【私はこの生命を失わせたくない。例え、今は愚かな事しか出来なくても、何時かは生命は分かってくれる筈】
【ならん! この宇宙に生命は不要なのだ! 生命を根絶やしにし、宇宙に生命の息吹を起こさてはならんのだ!】
最初に生まれた太陽が更に輝きを放つ。その輝きを受け、大量のレイジングハート達の力は更に増大した。その増大した力を武器に大量のレイジングハート達は一斉に三番目の子に向った。
【貴方は間違っている。この宇宙に生命の息吹がなければ、宇宙は死と静寂の宇宙となってしまう。私は嫌だ! 折角生まれた命の芽を。優しい輝きを、失わせたくない!】
最初の太陽の輝きに対抗するかの様に、ノアもまた強い輝きを発した。しかし、最初の太陽の輝きには遠く及ばず、レイジングハート達の侵入を許す結果となってしまった。三番目の子に入って行ったレイジングハート達はすぐさま生命の虐殺を始めた。レイジングハートから放たれる光弾は生命を焼き尽くし、肉を焦がし、命を刈り取っていく。ノアは涙を流した。自分の力は最初の太陽の力に、父の力に遠く及ばない。どうする事も出来ない。余りにも無力だ。
(そんな、ノアさんが……私達の星が死の星になっちゃうなんて!)
なのはの目からでも明らかであった。三番目の星、即ち、その地球に住んでいた生命達に危機が迫ってきていた。だが、そんな時であった。突如、数十万と生まれたレイジングハート軍団の中で、たった一つのレイジングハートが最初の太陽の命令を逸脱し、果敢にもレイジングハート軍団に戦いを挑んだのだ。
【何? 我の生み出した物が反乱だと?】
最初の太陽もそれには驚かされた。たった一つのレイ
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