第67話 燃え上がる正義の炎、立ち上がれ英雄(ヒーロー)達よ
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も、全てが地球を照らす太陽よりも遥かに大きかったのだ。だが、その輝きに何故か見覚えがあった。それも、何処か懐かしさを感じる。まるで、あの輝きを見ながら生まれたかの様に。
巨大な太陽からまた複数の光が生まれた。その光もまた、やがては太陽へと変わっていった。新たに生まれた複数の太陽達は広い闇の中へと飛び散っていき、漆黒の宇宙を照らした。その太陽から今度は小さな星が生まれて行く。そうして、やがて見覚えのある広大な宇宙へと移り変わって行った。
そして、最後にまた一つ新たな光が生まれた。その光は最初に生まれた光と同じ強い光を放っていた。
【我が生み出した最後にして最愛の子よ。お前もまたこの闇を照らし、この宇宙に自らの子を生み、そして闇を照らす光となるのだ。最愛の我が娘よ。汝に我が最愛の証である名を与える。汝の名は『ノア』】
巨大な太陽の前で、幼くも強い光はやがて、一筋の太陽となった。その光は今まで生まれてきたどの太陽よりも強い光を放っていた。そして、その太陽は、やがて九つの子供を生んだ。
そして、その太陽が生んだ三番目の子。その子が、この宇宙に奇跡を生んだ。
それは、この宇宙に初めて、生命が生まれた瞬間であった。
そう、巨大な太陽が生んだ最後にして、最愛の太陽は、我等の住む太陽系となったのだ。
(私が見てるこれは……何なんだろう? 私はこんな覚えなんてないのに、何故か、この光景がとても懐かしい)
太陽系を照らすノアは、生命の誕生を心から喜んだ。ノアの父も、兄弟達もその喜びを共に分かち合った。そして、その後更に兄弟達の照らしている星達からも続々と生命が誕生していった。やがて、宇宙は生命の息吹が木霊する場所へと変わった。漆黒の闇が、今
命ある世界へと変わったのだ。
(ノアさん、とても嬉しそう。それに、他の太陽の皆もとても嬉しそう!)
その光景を見ていたなのはもとても嬉しく思えた。太陽達が皆生命の誕生を心より喜んでいた。だが、喜びも長くは続かなかった。それは、最初に生命を生んだノアの三番目の子から起こった。ノアの子、三番目の星、その星から生まれた生命達。その生命達が、突如同じ生命同士で争いを始めたのだ。その争いはやがて、三番目の子の体を蝕み、苦しめた。その光景を前に、ノアは心から悲しんだ。そして、それを見た最初に生まれた太陽は激しい怒りを、その元凶である生命達に向けだした。
(そんな、何で? 何でこんな事をするの?)
なのはの前に映っていたのは凄惨な光景であった。最初に生まれた太陽はその子達が生み出した生命を、次々と殺し始めたのだ。
【我が娘ノアが悲しんでいる。この宇宙に、生命など不要なのだ! 抹殺せよ! この宇宙から、生命を一人残らず滅ぼすのだ!】
最初に生まれた太陽はその体から
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