第65話 第二次日本攻略作戦(後編)
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フェイト自身特訓により更にパワーを増している筈だ。それが此処まで痛めつけられたのだ。心身共に打撃は痛ましいほどであった。
「ふん、遊びは此処までにしておくべきだな。これ以上時間を食ってはシャドームーン様にお叱りを受ける事になる」
ダロムがそう言う。それに隣に居た二人の大怪人も同様に頷く。そして、視線を未だ立っているフェイト達に向ける。恐らく始末をつけるつもりなのだろう。殺気がギラついているのが分かる。
「そうはさせるか!」
そんな一同の前に突如風見が遮るように立った。既に傷だらけとなり、切り裂かれた箇所からは機械のパーツなどが見えている。改造人間となった彼の名残だ。
「風見さん!」
「お前等は早く逃げろ! V3逆ダブルタイフゥゥゥゥゥゥゥゥン!」
残っていた全てのエネルギーを使用し、V3がベルトのダブルタイフーンから猛烈な突風を発した。かつて巨大な岩盤を打ち砕いた逆ダブルタイフーンである。しかし、その技を使用すれば風見は暫くの間変身出来ないと言う諸刃の剣でもあった。
「くっ、皆、此処は一端引くんだ!」
「でもクロノ、風見さんが!」
「急げ! 風見さんの想いを無駄にするな!」
クロノの激が飛ぶ。彼とて辛かったのだ。大切な仲間を見捨てて逃げる自分に。何も出来ない無力な自分に。
その想いを汲み取ったフェイトは苦い顔をしながらも頷く。そして、局員共々その場から撤退をした。一人奮闘する風見を置いて。
突風が止み、視界が良好になった時、其処に居たのは三人の大怪人であった。全くの無傷であった。V3の逆ダブルタイフーンを受けても今の三大怪人を傷つける事は出来なかったのだ。
そして、その三人の前には力を使い果たし無様に倒れる風見志郎の姿があった。
「こいつはどうする?」
「放っておけ、どうせ此処にも怪人が押し寄せて来る。始末はそいつらに任せれば良いだろう」
「それもそうね」
三大怪人達は倒れている風見の事など興味を示さずその場から消え去ってしまった。後に残ったのは破壊された町と動かなくなった青年だけであった。
***
アースラから寄せられてくる内容と言えば最悪な報せばかりであった。各地で暴れ回る侵略同盟の圧倒的物量差と力の前に次々と倒れる仲間達。転移で戻ってきた局員達も皆深い傷を負っており手当てが間に合わない状況が続いている。
「艦長! グレートマジンガーとゲッターロボGも中破、ウルトラマンも怪獣軍団の前に倒されたそうです!」
「まさか、こうもすぐに敵が動くなんて……」
この時リンディは自分達の不甲斐なさ、そして戦力のなさを悔いた。今の管理局は地球を守ろうと思う気など微塵もない。寧ろ辺境の惑星一つで済むのならばそれに越
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