第64話 第二次日本攻略作戦(前編)
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た時、ブリッジは静まり返った。
「そうか、あの男が……」
「良い奴だったんだがな」
鉄也は彼の死を哀れみ、隼人は胸のペンダントを握り締めて静かに黙祷を捧げた。他にも、誰もが結城丈二の死を悲しんでいた。
またしても頼もしい仲間が死んでしまった。先の巴武蔵に続き、今度は結城丈二であった。
余りにも辛い別れであったのだ。
そして、それを報告した面々もまた暗い顔をしていた。
特に風見志郎に至っては普段の顔以上に暗い顔をして俯いてしまっていた。元デストロンのメンバーでありながらも風見と結城は何処か親友の様な関係であった。
堅物な風見を結城が茶化す。そんな場面が良くアースラ内で見られた。今でもその光景が懐かしく浮かび上がる。
だが、もうその光景を見る事は出来ない。彼はもう死んでしまったのだ。
「辛いでしょうけど、いつまでもこうしている訳にはいかないわ」
気持ちを切り替えるかのようにリンディが皆に言う。此処で涙に崩れていてはそれこそ彼の死は無駄死にとなる。そうさせない為にも此処で生きている自分達が頑張らねばならないのだ。それが、今生きて居る者達の勤めでもある。
「今、地球はかつてのジュエルシード事件以上の危機に見舞われています。ですが、それに対して私達の戦力は余りにも乏しいものです。ウルトラマン、ウルトラセブン、マジンガーZ、ダブルライダー、そしてなのはちゃん、彼等の居ない分私達が頑張らないといけないんです!」
確かに戦力的にはかなりキツイ所がある。ウルトラマンとウルトラセブンは去ってしまい、ダブルライダーもまた消息不明。そしてマジンガーZの操縦者兜甲児と高町なのはの二人は今どう言う訳か守護騎士達と行動を共にしている。
「そもそも、何故あの二人はヴォルケンリッターと行動を共にしているんだ?」
「それが分かりゃ苦労しねぇだろ」
竜馬の疑問に隼人が不機嫌そうに答えた。彼等にとってヴォルケンリッターは倒すべき敵なのだ。クロノの恩師でもあるミサトを殺し、今尚悪事を働く騎士達。その騎士達と何故か行動を共にしているなのはと甲児。
一体彼等は何故悪人と行動を共にしているのだろうか。
「多分、なのはも甲児さんも騙されてると思うんです。あの二人、結構情に深い面がありますし」
「確かにな、あの二人ならそう考えられるだろう」
二人を知っている者が頷く。あの二人は優しい面もあるが反面情に脆い面もある。その為眼の前の敵に対して行動が遅れる場面も些かあるだろう。特になのはがそれに一番当て嵌まる。
彼女は生粋の戦士ではないのだ。いざ戦闘になればその優しさ甘さが足かせとなる。其処を奴等はついてきたとしか思えない。
「だとしたら許せねぇぞ。人の心を操るなんざ外道のすることじゃねぇか!」
「俺
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