第63話 卑劣なる罠!V3死の弱点
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の敵は粗方片付いたようだな」
周囲に戦闘員達の残骸を目にしながらライダーマンは手を軽く叩く。その回りに居たフェイトやクロノ、ユーノ等もまた同様の思いであった。
只一人、仮面ライダーV3こと風見志郎を除いて。
「……」
風見は一人かなり不満そうな顔をしていた。先ほどのガマガエルの液体のせいで折角デストロンの基地に入れたと言うのに自分自身何も出来なかった。それが風見にはとても胸が痛いのだ。
「元気出してください風見さん。きっと何時かまた戦えますよ」
「そ、そうだな」
フェイトなりに風見を気遣っていると言うのは分かる。だが、今の風見にとってそのフェイトの優しさが逆に胸に突き刺さった。
「さて、俺達三人はもっと基地の奥に人質が居ないか確かめる。風見とフェイトの二人は先に地上に戻っていてくれ」
結城の指令にフェイトは勿論風見も同意した。此処に来る道中で既に牢獄に囚われている人達を見つける事が出来た。だが、未だ戦闘員達の居る基地内で下手に解放させると危険だった為そのままにしておいたのだ。
だが、今彼等を解放させても問題はないと判断した上での指示であった。
「任せて下さい。結城さんとクロノ達は気をつけてね」
「仕方ない。だが無茶はするなよ結城」
「フッ、生憎俺はお前みたいに無茶な真似はしないさ。ヨロイ元帥を倒すその日まで死ぬ気はないからな」
皮肉を交えながら結城、クロノ、ユーノの三人は更に基地の奥へと進んでいく。残されたフェイトと風見は先ほど見つけた牢獄へと戻る事にした。
牢獄内にはそれこそ多種多様な人が囚われていた。成人男性は勿論の事老人、少年などが囚われていた。
彼等を引き連れて二人元来た道をひたすら走っていた。既に基地内の敵は粗方片付けている。後は外に出れば事は片付くだろう。
そう思いつつ入り口に辿り付いた。入り口は塞がれていた。
二人が入ってきた入り口には巨大な岩石が道を塞いでいたのだ。
「くそっ、入り口は此処しかないのに!」
風見は愚痴った。そんな時、マイク越しに笑い声が響いてきた。不気味な野太い男の声であった。
「誰だ!」
『初めて会うなぁ。私の名はヨロイ元帥。栄光あるデェェェストロンの最高幹部である』
「デストロンの最高幹部!」
フェイトは戦慄した。まさかこの基地にそんな大物が待ち構えていたなんて。もしそうならこのまま先へ向った結城達が危ない。
「ヨロイ元帥! この岩はお前の仕業か?」
『いかにも。お気に召して貰えたかな? 私の用意したちょっとしたサプライズだ。それともう一つ素敵なプレゼントも用意してあるぞ』
不気味な笑い声と共に辺りから何かが吹き出る音が聞こえてきた。音の発信源は周囲の壁の隙間からだ。その途端、回りに
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