第63話 卑劣なる罠!V3死の弱点
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をしていた。
それを見た風見は変身を解くと軽くフェイトの額を小突く。
「安心しろ。この通り俺は死んでない。俺が死ぬ時は奴等が滅んだ時だからな」
「そ、そうですか」
元気な用で安心したが小突かれた額が微妙に痛いため素直に喜べないフェイトが其処に居た。それから間も無くせずに結城達が集まってくる。
「風見、怪人はどうした?」
「崖下に落ちた。恐らくは助からんだろう。確かめに行きたいがまずはあの子供だ」
風見は一端話を切り上げて視界の先で震えている少年を見た。あの時の戦闘中ずっと物陰に隠れていたのだ。そんな少年に皆が近づく。
「安心しろ。悪い怪人は俺達が叩きのめした。俺達はお前の敵じゃない」
「う、うん……有難う。叔父さん!」
叔父さん。
そう呼ばれた際に風見の眉がひくつく。袖口や襟などに鼻を寄せてひくひくさせる。その仕草に不信感を抱いた結城がそっと風見に近づく。
「どうした、風見?」
「なぁ、俺って加齢臭とかするか?」
何を聞くかと思ったらそれであった。どうやら子供に叔父さんと言われたのが相等ショックだったようだ。そんな仕草を見てフェイトは思わず笑ってしまった。が、その直後に睨みを利かせる風見に気づく。
「あ、御免なさい」
「良いさ、どうせ俺は叔父さんになれない身だしな」
「拗ねるな拗ねるな」
誰から見ても明らかに分かる。風見志郎は拗ねている。そんな風見の背中を軽く叩きながら結城は笑って励ましてあげた。
しかし結城は知らない。その励まし自体が風見にとっては苦痛になると言う事を。
「それで、君は何処から逃げてきたの?」
このまま風見を待っていては話が進まないと感じたフェイトは代わって少年に尋ねる事にした。少年は最初こそうろたえていたがやがて話せる位に落ち着いたのかゆっくりと話し出す。
「あ、あのね……この先にある変な洞窟から逃げてきたの。其処には僕以外にもまだ沢山捕まってるんだ」
「成る程な、それだけ聞ければ充分だ。誰かこの子を安全な場所まで運んでくれないか?」
「アルフ、お願い出来る?」
フェイトはアルフに一任を願った。別にアルフを戦力外と考えてる訳じゃない。このメンバーの中でフェイトに次いで移動力の早いアルフならばデストロンの追撃が来ても撒く事が出来ると判断したからだ。
それにはアルフも口を尖らせるも他でもないフェイトの頼みであった。無碍に断る訳にはいかない。仕方なくアルフは了解し、子供を抱えて人里まで行く事となった。
そして、残ったメンバーでデストロンの基地を攻略する事となったのだ。
***
少年の言う通り、向った先には崖の壁を彫った穴がありそれが巨大な洞窟となって目の前に存在して
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