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スーパーヒーロー戦記
第63話 卑劣なる罠!V3死の弱点
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の成果があったと言う実感を感じ取り思わずにやけていた。

「何にやけてるんだい? 気持ち悪いなぁ君は」

 そんな彼の背後で戦闘員達をバインドで絡め取り谷底へと突き落とすユーノが言い放つ。その言葉を聞き思わず顔が引き締まる。

「べ、別ににやけてなんかいないさ」
「どうかな。さっきまでだらしない顔してたよ。執務官様の顔じゃないね」
「悪かったな」

  互いに罵りあうもその間中迫り来る戦闘員達を蹴散らしていく。互いに喧嘩越しではあるがチームワークが悪い訳ではないようだ。
 そのすぐ近くではアルフの徒手空拳による戦闘員の撲殺劇が繰り広げられている。更にその近くではライダーマンの姿もあった。

「ヒュ〜、可愛い顔つきの割にはやる事がえげつないな」
「まぁね。私こう見えて元は狼だからさ」
「おぉ、怖い。夜道は気をつけるとしよう」

 流石は紳士と言うべきか。ユーノとクロノが互いのバックをかばいながら戦うのと同じようにライダーマンもアルフの死角をカバーしつつ戦っている。互いに背中合わせになる事で背後から襲われる事をなくしているのだ。
 この戦いにより戦闘員達の数はみるみる減っていく。そして、こちらでも戦いは有利に傾きだしていた。

「どうしたガマガエル! 威勢が良いのは口先だけか?」
「黙れV3! 貴様など俺様の溶解液で溶かしてやる!」

 言うや否や突如口から先ほどの液を飛ばしてきた。だが、その液をV3は飛翔してかわす。

「馬鹿な奴だ。来ると分かってればかわすのは簡単なんだよ」
「ぐっ、俺様とした事が!」
「いい加減貴様との相手も飽きたんでな。此処らで締めだ!」

 バッと上空に飛翔しV3が空中で回転を加える。それはこの激闘の中で編み出した新たな必殺キックであった。

「受けてみろ! V3スクリューキィィック!」

 自身に凄まじい回転を加え、さながらスクリューの如く回転しながら相手に蹴りを叩き込むV3の新たな必殺キックであった。
 それを食らったガマボイラーが吹き飛び崖下へと突き落とされる。

「おのれ、こうなれば!」

 苦し紛れにとガマボイラーは突如液体を吐き出した。キックを放った直後の為動けなかったV3にその液体は全身に掛けられる。

「うわっ、何だこれ?」
「フハハッ、思い知れV3! 我等デストロンに歯向かった己の不甲斐なさをなぁぁぁぁぁぁ!」

 苦し紛れの液を放った後。ガマボイラーは真っ逆さまに谷底へと落ちて行った。戦闘は勝利したがどうにも歯切れの悪い勝利に終わってしまった。最後の最後で敵の苦し紛れの一撃を貰ってしまうなど情けないの一言に尽きる。

「大丈夫ですか? 風見さん」

 そんな風見の身を案じてなのか駆け寄ってきたフェイトの顔はとても不安そうな顔
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