第63話 卑劣なる罠!V3死の弱点
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違いますね」
確かに全く性格が違っていたのには驚きであった。風見が動の人間ならこの早川は静の人間と言える。まるで正反対だったのだ。
「ん? お前さん、良く見たら本郷と似ているな。もしかしてお宅も例の改造人間って奴かい?」
「あんた、本郷さんを知ってるのか?」
「知ってるも何も、一緒に戦ったことがあるんだよ。こう言う不細工な奴等とな」
”なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおお!”
背後で聞こえて来るガマボイラーと戦闘員達の怒号を無視して話を進める。
「ま、そんな訳だ。どうやらお前さん特殊な液体なり何なり掛けられたみたいだな。腰のベルトにベッタリくっついちまってそれじゃ自慢の風車が回らないだろうが」
「何! そうか、さっき逆ダブルタイフーンを放った際に徐々にだが力が戻ってきたのはそのせいだったんだな!」
どうやら先ほどの特殊な液体がベルトに付着してしまい風力エネルギーを得られなかったようだ。そのせいで変身してもパワーが得られず苦戦を強いられていたと言うのだろう。
「えぇい、もう我慢ならん! その生意気な男を叩き殺せ!」
ガマボイラーの号令と共に一斉に戦闘員達がなだれ込む。だが、その刹那、早川の姿が突如として消えてしまったのだ。
突然の為に対応しきれず戦闘員達がドミノ倒しの要領で倒れこむ。
「何をやってるんだ馬鹿共! それよりもあの男は何処に言ったんだ?」
正しく突然であった。突然現れた後は突然消えてしまったのだ。一体何処に消えたのか?
そんな時、動けなくなった戦闘員達を突如紅い何かが吹き飛ばした。それは紅い車であった。フロントボディにZのマークを頂いた粋な井出達の車であった。そして、その車にはやはり紅い姿をした者が乗っていた。
「な、何だ貴様は!」
「フンッ、教えて欲しけりゃ教えてやる」
車から降りてその者は怪人を睨み構えを見せた。
「ズバット参上! ズバット解決!」
名乗りながらポーズを決める。その姿には力強さと共に頼もしさが感じられる。そして……
「人呼んでさすらいのヒーロー……快傑ズバット!」
紅いそいつは名乗った。彼こそさすらいのヒーローにして復習の鬼、もう一度言おう。彼の名は快傑ズバット。
「か、怪傑ズバットだとぉ!」
「おいおい、字が違ってるぜ。怪傑じゃねぇ! 快傑だ! 覚えておけガマガエル」
「だぁかぁらぁ、俺はガマボイラーだって何度も言ってるだろうがぁ!」
流石に切れたのか声を荒立てる。そんな敵を前にしてもズバットは冷静でいた。
「能書きは良いからさっさと来な。相手してやるよ」
「上等だ! 今度こそ叩き殺してやる!」
最早頭に完全に血が昇っていた。そんな状態でズバットと対峙出来る筈が
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