暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
強者と弱者
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、長刀を抜く。しゃらん、という軽やかで、それでいて残忍な音が部屋に響き渡る。
マイが体を縮めこませるが、その頭をレンは優しく撫でて、自らも立ち上がる。
それを見、すっと双眸を細めるカグラ。ゆっくりと長刀を持つ腕を振り上げ───
振り下ろした。
きいいィィィーンン
美しい金管楽器のような音が鳴り響いた。マイが恐る恐る閉じていた目を開けると、長刀はレンの目の前、カグラとレンの間の空間にあったウッドテーブルの天板を軽々と貫通していた。
そしてその柄にもたれかかっているカグラ。
静かな声が、その唇から発せられた。
「………私は所詮《人形》です。どんなに足掻いても、《ヒト》にはなれない………。だけど───」
カグラが顔を上げた。その顔には、輝くような笑みがあった。
「自分から糸を切ることはできます。私は感情を持った《ヒト》にはなれないけれど、感情を持った《人形》にはなれます!」
そのカグラの笑顔の呼応されるかのように、レンはマイと顔を見合わせて
「うん!それでいいと思うよ!」
目一杯笑った。
部屋に朗らかな笑いが溢れる。
そんな時だった。
「楽しそうじゃあないか」
朗々とした声が響いた。
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