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戦国異伝
第百十七話 鬼左近その三
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ことになる、それでもよいのか」
「そんなことはどうでもよい」
 石田は平然とした笑みで小西に応えた。
「わしのことはな」
「よいと申すか」
「わしは富貴なぞ求めてはおらぬ」
「そういえばそうじゃな」
 小西は今いる石田の屋敷の部屋の中を見回した、そこは確かに質素極まるもので五百石取りの者とは思えないまでだ。
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