第百十七話 鬼左近その二
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。耳がよいな」
「それなりにな。そしてこの庵に来た理由は」
島は石田にさらに言う。
「わしを誘いに来たか」
「そうじゃ、織田家にな」
「そうじゃな。しかしわしは己の才に自信がある」
それでだと言う島だった。
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