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八条学園怪異譚
第二十二話 雪男の一家その五
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ューに使わないと」
 愛実はスプーンでパエリアを食べながら言う。
「効率が悪いのよ」
「手間とかお金のことで」
「でしょ?パン屋さんでもだし」
「そうね。それはね」
「一緒に出来るものはそうしないと」
「食堂はやっていけないわね」
「トンカツだってそれぞれで焼き加減とか衣の具合は変えるけれど」
 だがそれでもだというのだ。
「使う素材は一緒だからね」
「豚肉に卵に小麦粉に」
「油もね」
 それに香辛料もだ。
「素材は一緒なのよ」
「調理の仕方で変えるのね」
「そう、そうするものだから」
 こう聖花に話すのだった
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