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八条学園怪異譚
第二十二話 雪男の一家その三
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「讃岐うどんはコシを重視するから」
 それでだというのだ。
「変えたのよ」
「そうだったのね」
「前からコシも考えて茹でてたけれどね」 
 それは忘れていなかった、愛実は食堂の娘として話す。
「最近は讃岐でいってるの」
「成程ね、そういうことだったのね」
「そうなの。あとはね」
「愛実ちゃんのお店きし麺もやってるわよね」
「今凄い人気なのよ」
 人気メニューの登場をほくほくとして言う愛実だった。店から見れば人気メニューは多いに越したことはないからだ。
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