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八条学園怪異譚
第二十二話 雪男の一家その二
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璧を為すって感じね」
「パスタの中でもね」
 こんな話もする二人だった、そのマカロニも鍋の中に入れて茹でられる、ソースも作り全てが終わってからだった。
 皆でそのマカロニ、トマトやセロリのソースをかけたそれを食べる。食べる前にだった。
 先生が教壇のところから言ってきた、年配の眼鏡の先生でやはり全身を三角布と割烹着で武装している。
「チーズを忘れないでね」
「粉チーズですね」
「食べる前にかけるんですね」
「そう、オリーブに大蒜に粉チーズ」
 先生が挙げるのはこの三つだった。
「チーズでもいいけれどこの三つがないとパスタは駄目だから」
「それでなんですね」
「今回もですね」
「皆食べる前に絶対にかけるのよ」 
 先生は笑顔だがその口調は真剣なものだった。
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