第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(1)
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ふたりは目の前が真っ暗になり、身体が動かなくなった。
「? ……声? 声が聞こえるのですぅ……」
ミーノにしか聞こえない声。頭の中に直接話し掛けてくるような不思議な声。誰の声なのかはわからないが、誰かが話し掛けてくる。
「いい子は半分、わるい子は半分、ひとつになったら……」
ミーノの心の中に、ふと、真っ黒いローブを着た少女が現れた。
「あなたは半分、わたしも半分、あなたもわたしも、全部じゃないよ……」
「あ、あなたは誰なのですぅ? 半分って、どういう意味なのですぅ?」
ミーノは黒いローブの少女に手を伸ばす。すると少女は、フッと姿を消してしまう。
「あなたとわたしは半分同士、ひとつになったら……」
背後から声が聞こえてくる。ミーノはハッとして振り替えると、そこにはローブの少女が立っていた。
「誰なのですぅ?! ローブを取って、姿を見せなさいですぅ!」
ミーノはローブの少女に向かって走り出し、掴みかかる。しかし寸でのところで、また姿を消してしまった。
「あなたとわたしは足りない同士、ひとつになったら……」
真上から声が聞こえる。ミーノは上を向くと、ローブの少女がふわりと浮いている。
「ひとつになるって、どういうことなのですぅ!? ひとつになったら、どうなるですぅ?!」
「ひとつになったら……本当がわかる……本当がわかったら……」
“かぁッ!”
突然、目がくらむような光が、ミーノを襲う。そしてミーノはゆっくりと、目を開いていく。
「あ、あれ? わ、私……元に戻ってる?」
気がつくと、ミーノはリング上に立っていた。そして目の前には、呆然としながら不思議そうに辺りを見渡している、キン肉マンデヴィリンスがいた。
「なぁにぃ、今のォ。訳わかんないわン。せっかく気持ちが盛り上がってたのにィ! ……なんだか白けちゃったわン」
キン肉マンデヴィリンスは空に向かって飛び上がり、コウモリ羽をぱたぱたさせながら浮いている。
「明日のお昼、13時にここに集合ねッ! ルージュちゃんと戦えるの、楽しみ待ってるわン〜」
そう言うと、キン肉マンデヴィリンスは姿を消した。
「……行っちゃったのですぅ」
ミーノはキン肉マンデヴィリンスが消えた空を見つめながら言った。
「……あッ! ルージュ様ぁ!」
ミーノはハッとしてキン肉マンルージュの方へと振り返る。
「大丈夫だよ、ミーノちゃん」
キン肉マンルージュはふらふらながらも、立ち上がってにっこりと笑んでみせた。
「キン肉マンデヴィリンス……わたしが戦ったグレート・ザ・屍豪鬼やノワールプペとは全然違う……デヴィルジュエルが必要ないくらいに、桁違いに強
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