第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(1)
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くて、実力があって……とにかく別物ってくらいに凄い超人だったよ」
「先の試合で対戦したふたりとは、明らかに別次元の強さを秘めているのですぅ……新生d.M.pのナンバーツーを明言するだけのことはあるのですぅ……」
キン肉マンルージュとミーノは身を寄せ合いながら、キン肉マンデヴィリンスの底の知れなさに身を震わせる。
「ルージュちゃん、ミーノちゃん、今は身体を休めましょう」
マリはふたりに向かって言葉を掛ける。
「ミーノちゃん、一緒に住之江幼稚園に帰りましょう」
「えッ? あ、は、はいですぅ!」
マリの言葉を聞いて、ミーノは驚いた顔をしながら、ぴょこんと飛び跳ねてリングを降りた。そして恥ずかしそうにマリに身を寄せる。
「マリ様は私に“帰りましょう”と言ってくれたのですぅ。帰るという言葉は、自分の家に戻るときに使うのですぅ。一緒に帰る……ミーノは嬉しさ爆発モードに入ったのですぅ!」
ミーノは嬉しそうなホクホク顔を浮かべながら、マリの手を握った。
「さあ、ルージュちゃんも帰りましょう」
マリはリング上で難しい顔をしているキン肉マンルージュに声を掛ける。
「あ、うん……」
キン肉マンルージュはもやもやした気持ちを振り払うように、にっこりと笑み、観客達に向かって声を張り上げる。
「今日は来てくれて、本当にありがとうだよ! 明日も頑張るから、また来てくれると嬉しいな! ねッ、お兄ちゃんッ!」
会場にいる男性達は、心臓と脳みそに高圧電流が流れ走り、頭の中では春風が吹く。そして全身がぬるま湯に浸かっているかのように、とても心地がよい。
“ぐおおおぉぉぉおおおッ! 明日も絶対にいっちゃうぜ! ルージュちゃん!”
「お姉ちゃんも、また来てくれるよねッ!」
もじもじしながらも元気いっぱいの笑顔を見せられ、会場にいる女性達は、ふにゃりとした気持ちにさせられる。
“私達も応援にいっちゃうよ! 絶対にいっちゃうよ! ルージュちゃん”
会場中が沸きに沸き、ルージュコールで溢れ返る。
リングサイドで踊っているオタ芸職人達が、手足と首が引きちぎれそうな勢いで、限界ハッスル状態に入る。
キン肉マンルージュは会場に向かって投げキッスをして、そのまま飛び上がった。そしてリング下にいるマリとミーノの側に、静かに着地した。
「さすがはルージュ様ですぅ! ファンサービスは最後まで欠かさないのですぅ!」
キン肉マンルージュは違うとばかりに首を振る。
「ミーノちゃん、違うの……わたしは自分を追い込むために、皆と約束したんだよ。また明日も、わたしの戦いを見てもらうために……だって、そうしないと……きっとわたし、くじけちゃうから……背水の陣だよ。逃げ場
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