第二十二話 嫉妬、機械王
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源の方へ向かうことにした。
魔力の流れてくる方向に向かっていくと、徐々にその魔力の濃度が増していく。
誠也にはその魔力は何らかの指向性を帯びているように感じるが、その内容を読み取ることはできない。
「レイジングハート。解析できるか?」
『Now analyzing……. Analyzing failed.(解析中……。解析失敗です。)』
魔力の持つ指向性の解析を試みたものの、失敗に終わってしまう。
『Sorry, Master.』
「気にしなくていい。」
解析できない以上、現状漂う魔力の正体を知ることはできない。
ならば元凶そのものを探し当て、その正体を見た方が早い。
誠也は走る速度を上げる。
謎の魔力の元凶を早く突き止めるために。
『聖域ヲ汚ス者ニハ死ヲ!!』
『聖域ヨリ排除スル!』
けれども道中、多くの敵が誠也の道を塞ぐ。
アクセルシューターやショートバスターを駆使しながら、それを一つ一つ確実に排除して先に進んで行く。
徐々に進んで行く先、見えたのは不自然に開いた場所であった。
その大きさは一キロメートル四方と言えば伝わるだろうか。かなり広い空間である。
開いた場所というのは様々な目的が存在するはずである。
特に、森林の中に作られている以上、そこには公園なり広場なりの使い方がされるはずである。
けれど、ここにはそれがない。
不自然なまでに何もなく、ただ広いだけの場所である。
誠也はそれを不自然に思い、あたりを見回す。
すると、視界の端に巨大な影が映る。
『我ガ聖域ヲ汚スノハ貴様カ?』
機械の声が響き渡る。
その声は機械音声の無機質さを持ちながら、威厳と力強さを兼ね備えている不思議な声だった。
誠也は声の聞こえてきた方へと振り向く。
そこに居たのは鋼鉄の体を持った巨人だった。
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