冥王星会戦(中編)
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督は少し悩んでから命令した。
――地球 国連宇宙軍司令部――
「『えいゆう』沖田提督より入電、“所属不明の移動物体、火星に向かう!”」
「レーダーに捕らえました、所属不明の移動物体は火星に落下中、墜落します!」
レーダー担当の士官が報告する。
「落下予想位置測定!」
すぐに別の士官が命令する。
「極冠の崖の側です。」
「誰か近くに観測員はいるか?」
藤堂長官が訪ねる。
「はい、訓練中の学生が二人います、藤堂長官。」
「誰だ。」
藤堂長官はすぐさま聞き返す。
それに対し一人が名簿をめくりながら答える。
「古代進と島大介です。」
「役に立ちそうか?」
藤堂長官は再び聞き返す。
「特殊任務用に特別訓練中です、まだ完全ではありませんが十分にこなせるはずです。」
藤堂長官は目をつぶった後すぐに言う。
「よし、連絡しろ。」
すぐさま国連宇宙軍司令部から火星に命令が送られた。
――火星 観測基地――
「おい、このメーターちょっと変だぞ。」
メーターを言いながら古代が言う。
「そんな筈は無い、俺がちゃんと調整したからな。」
島が起こりながらそれに反論していると突然地面が揺れる。
「うわ!」
「なんだ!」
通信機が空電と共に唸りだす。
『地球司令部より指令、火星観測所所属観測員の古代進、並びに島大介、墜落した飛行物体の正体を確認せよ! 繰り返す、墜落した飛行物体の正体を確認せよ!』
「きっと今のだぜ。」
島が先ほどの揺れの原因を判断する。
「冥王星の付近で戦闘中なんだ、どっちかの船が落ちたんじゃないか?」
古代が飛行物体の正体を予測した。
「しかし、それにしちゃあ海王星からは距離がありすぎるぜ!」
島がその予測に反論する。
「とにかく、確認してみるしかないな。」
「ちょっと待て、震度計が震源地を計測してる。」
古代がヘルメットを取って機体に向かおうとすると、島がそれを制止する。
「どれ、ここからなら偵察機を使えば30分ほどで行ける距離だ。」
計器を覗き込んだ古代が大体の予測を立てた。
「よし、行くぞ!」
2人は機体に乗り込んでいった。
――火星 極冠上空 95式偵察機コックピット――
「おい、古代! あれだ! 敵でも地球のものでもないぞ。」
墜落した残骸を発見した島が驚きの声を上げる。
「よし、降りるぞ!」
「地表は起伏が激しい、気をつけろ。」
操縦している古代に地表の様子を見た島が注意し、それを聞きながら古代は慎重に機体を操った。
――火星 宇宙船墜落現場――
「脱出ポッドみたいだな。」
彼らの目の前には巨大なカプセル状の物体が墜落していた。
「宇宙船自体はあそこに墜落しているな。」
宇宙
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