暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
2話:封印せよ、黄金の蹴り
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ぇ〜…」
俺は転がっていたジュエルシードを拾い、なのはの元に向かう。
「あ、あの…そのジュエルシード…」
「お前ら、これが必要なんだろ」
「え、あ、はい…」
「なら、ほい」
俺は持っていたジュエルシードをなのはの手に置く。
「え?」
「俺には必要ないからな。お前らが持ってた方がいいだろ」
「あ、ありがとう…ございます」
「それじゃあ、気をつけて帰れ、っ!?」
そう言ってその場から離れようとすると、突然前から灰色のオーロラの壁が現れ、こっちに迫ってきた。
「なっ!?」
「うわっ!?」
「今度は何ぃ!?」
迫ってくるオーロラに、俺達は思わず目を瞑る。そのオーロラの壁は俺達を通り過ぎ、目を開けると……
「……ここ、どこなの?」
「わから、ない」
「まさか……」
そこは先ほどの神社ではなく、どこかの工場だった。だが、今まで海鳴市に住んでいながら、こんな工場見たことがない。だが、先程のオーロラは……
「海鳴の工場じゃねぇようだな」
「ふぇ?」
ドゴォォ!
そこに、いきなりの爆発音。思わず振り向くと、そこにはクモのような形の二足歩行の「何か」がいた。それはゆっくりと、だが確実にこちらに向かってきていた。
「…うそ…だろ……」
「な、何あれぇ!?」
俺には見覚えがある。あの姿、間違いない。
「…グロンギ……」
俺はそのクモのような奴を見ながらそうつぶやいた。
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