第八十四話
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あり、その後の事を考えていない。復活させてどうするのか、どうしたいのか。
「牛には山羊で行きますっ!」
シリカがオーラを高め、理不尽な世界の劣化能力で1頭の巨獣を具現化させる。
頭には大きな山羊のような角を持ち、尻尾には蛇の頭が生えた獣人。
その手には巨大な大剣をもち、その双眸は蒼く煌いている。
『ザ・グリームアイズ』
蒼い目をした悪魔が蒼い炎を立ち上がらせて顕現したのだった。
シリカの理不尽な世界は、その継続時間に関係なく、消費オーラの先払い系能力である。その為、シリカももうしばらくのインターバルを経ないとフルパフォーマンスでの再使用は厳しかったために、世界を書き換えず、グリームアイズだけを顕現させたのだ。
「OOOOoooOOOOO!」
「ooOOOOOOooooO!?」
ミノスとグリームアイズが互いを敵として認識したように遠吠えを上げると、互いにアスファルトを踏み砕きながら駆ける。
OOOOooooo
ガキンガキン
ミノスの持った大斧とグリームアイズの大剣がぶつかり合う。
「なら、蛇を殺すのはスサノオの仕事だろう」
アオは精神を統一し、オーラを迸らせると、巨大な上半身だけの益荒男を顕現させた。
GRAAAAAaaaa
グィネヴィアがその口から炎を撒き散らす。
ソラ達は飛んで避け、アオはその炎をスサノオのヤタノカガミで受け止める。
GURAAAAAA
炎を防がれてもグィネヴィアはその巨体でスサノオへと体当たりし、そのアギトで食らい付こうとするが、アオはスサノオを操って、突進をヤタノカガミで防ぎ、十拳剣を振るいその羽をもぎ取った。
GYAOOOooooo
悲痛な鳴き声が響き渡ると、ドシンと音を立ててその巨体を横たえたグィネヴィア。
その横でミノスとグリームアイズが激突を繰り返している。
OooooOOOOaaaaa
ミノスが吠えるとその体を巨大な牛の姿へと変え、グリームアイズ目掛けて突進する。
それをグリームアイズは口から蒼い炎を吐き出し、けん制。しかし、構わずと突進してくるミノスの角に弾き飛ばされてしまい宙を舞う。
ドドーーン
跳ね飛ばされたグリームアイズが着地して転げまわると、ミノスは反転してグリームアイズを再び突き上げる。
それは荒れ狂う猛牛に突き飛ばされる闘牛士のようだった。
その光景を空から見下ろしているシリカ達。
グリームアイズの耐久値はもういくばくも無い。
「一人で行ける?シリカ」
フェイトがシリカに問うた。
「はい、大丈夫です」
「じゃあ任せたわ。横入れをすると権能を奪えないかもしれないからね」
と、ソラ
「
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