第八十四話
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ラが同じ神祖であるグィネヴィアの最後の姿だと言った。
白き竜となったグィネヴィアはあたりの物を打ち壊しながらアオ達の方へと飛んでいく。
「こっちに来るよっ!」
となのはが叫ぶ。
「て言うか結界張らないとっ!」
アオが慌てて封時結界を行使した。
しかし、何か異常を直感で感じたのか、グィネヴィアは封時結界内に取り込まれる前に彼女自身の奥の手である『神威招来』を使い、彼女が持っていた『聖杯』の力を湯水の如く使い牛頭の一頭の巨体な怪物を呼び寄せた。
結界内に閉じ込められる二体の怪物。
グィネヴィアが呼び寄せた怪物の名前をミノスと言う。大地と迷宮を司る神だ。
本来、グィネヴィアが行使する『神威招来』は神を模倣するだけの不完全な物でしかない。しかし、今回グィネヴィアが自身の命すらなげうって呼び寄せたミノスは従属神と言う縛りを受けて顕現した本物のミノスであった。
GURUUUUU
しかし、従属神として呼ばれたためか、その理性は失われているようだった。
「まったく…次から次へと」
「厄日ね…」
悪態を吐いたアオにソラが相槌をいれた。そのソラをみてアオがソラの目が閉ざされている事に気付く。
「ソラ、その目は…」
「イザナギを使ったのよ」
「そっか」
アオはそれだけを言うと、ソラのまぶたの上に右手を当ててその時間を撒き戻す。
「ありがとう」
「どういたしまして。他に消耗してる人は?」
「身体的な損傷は直ったし、問題ないけど…私はちょっとさっきの戦いで魔力もオーラも消費しちゃったから…」
ちょっと辛いとフェイト。
「私は大丈夫よ」
「わたしも」
「あたしは…ちょっとオーラの消費は激しかったですけど、まだ行けます」
ユカリ、なのは、シリカはまだ大丈夫なようだ。
「イザナギで大分消費したけど、まだ戦えるよ」
ソラも大丈夫のようだ。
「助けないのか?」
自分を助けたユカリ達が当然の事のように相手を倒す準備をしている事にアーシェラは少し疑問に思ったようだ。
「アーシェラは私たちを襲ったわけじゃないしね。それに以前にも言ったけど、あなたを助けたのは気まぐれよ。死の淵で、それでも生きる事を選んだあなたの人生に私が責任を持つと決めたから助けた。でもあの子の人生に私は責任をもてない。妄執を捨て去った後にあの子は生きられるかしら?」
グィネヴィアの目的をアーシェラの口から以前聞いていたユカリの出した答えだ。
「……それは無理だろうな。あいつは最強の鋼の復活に心血を注いでいる。復活させる事が目的であって手段ではない所がアイツの頭の悪い所だな」
アーシェラは最強の鋼に囚われすぎている。その復活こそが全てで
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