コードギアスR1
0148話
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「良し……撃ち方用意!」
コーネリアのその命令と共に、戦車が砲身を、サザーランドが大型キャノンを構える。
だが時計の針が0時を指したその瞬間、トウキョウ租界の外壁区画が崩落を始めた。
「何っ!」
当然コーネリアが乗るグロースターが存在していたフロアもその崩落に巻き込まれ、周囲の機体ごと地面へと落下していく。
「コーネリア!」
グロウセイヴァーのテスラ・ドライブを起動させ、コーネリアのグロースターを抱え上げる。ふと隣を見ると、エキドナのガーリオンもまたギルフォードのグロースターを抱え上げていた。
「2人とも無事だな?」
「あ、ああ。エキドナとか言ったか? 助かった」
「これもゼロの仕業か」
「ああ。コーネリア、ここは一端退くべきだ」
「……そうだな。全軍、ブリタニア政庁まで後退せよ!」
コーネリアの命令が周囲へと響く。フロア構造が破壊され指揮系統もボロボロになってしまったこの状況では、とてもではないが黒の騎士団を迎撃する事は出来ない。その為政庁へ一端退いて態勢を立て直すという判断は正しいだろう。
コーネリア機を抱いたまま政庁へと戻ろうとするが、その前にコーネリアが瓦礫により損傷して動けないサザーランドを発見する。
「アクセル、すまないがちょっと降りるぞ」
そう言って、コーネリアは近くにある瓦礫へとスラッシュハーケンを発射し、地上へと降り立つ。
「どうした? 操縦が困難ならばコックピットブロックだけでも」
「コ、コーネリア様。私になど構わず先に政庁へ」
己の身よりもコーネリアを優先する。この絆の強さこそがコーネリア軍の秘訣なのだろう。
だが、部下を思う為に隙が出来たのもまた事実。その隙を突くかのように一機のKMFが巨大な刀で斬りかかってくる。
「ちぃっ! アダマン・ハルパー起動!」
咄嗟にそのKMFが赤い長髪を靡かせながら振り下ろした刀を大鎌の刃で受け流し、そのまま柄の部分で掬い上げるように下から打ち抜く。しかし相手はこちらの攻撃をまるで読んでいたかのように滑るようにして後退し、攻撃を回避する。
「その機体は月下……藤堂か」
「ほう、私の名を知っているとはな。貴公の機体は初めて見るが」
「だろうな、本邦初公開だ。だが、お前達黒の騎士団とはそれなりに長い付き合いでもある。エキドナっ!」
俺の声に反応したエキドナのガーリオンが、ブリタニア軍と黒の騎士団を分けるように中間地点へとバースト・レールガンを数発撃ち込む。
「くっ、……あの機体はゼロや紅月が言っていた」
「そう、ガーリオン。俺のかつての愛機だよ。コーネリア、退けっ!」
俺のその言葉に一度後ろへと跳躍するコーネリア。
「藤堂、この亡霊がっ!」
「姫様、ここ
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