旧校舎のディアボロス編
駒王学園は変態の集まり・・・みたいな?
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翌日、僕は目が覚めてすぐに起き上がり、すぐ横で無防備に眠っているアヤカを見る。
「・・・ん・・・」
長い黒髪を下敷きにしながら、足を曲げて少し丸くなっている姿はなんだか猫に似ていると思えた。
そんなアヤカを見てから僕はベッドを降りて、いつの間にか用意されていた駒王学園の制服に腕を通す。
「はあ・・・アヤカ、いい加減に羞恥心とか危機感ってやつを覚えてくれないかな・・・」
嘆息混じりに呟く。
だがそれもかなわぬ夢だろう。
過去、アヤカに「いい加減一人で寝ない?」と言ったのだが、アヤカはその言葉に涙目になり「シズク・・・いや、だったの・・・?ごめん、なさい・・・もうしない・・・から、嫌いにならない・・・で・・・」って言ったからなぁ・・・しかも当時十四歳。
そんなことをぼやきながらしっかりと制服を着込み、未だに眠るアヤカを起こして制服に着替えさせ(その時僕はしっかりと部屋の外に出ていた)一階のリビングに足を運んだ。
「おは・・・よ」
「おはよう」
僕たちは挨拶をしながらドアを開けて部屋に入る。
すると母さんはニッコリと微笑みながら「おはよう、アヤカちゃん、シズクくん」と言い、その隣に座っている男性は「だ、誰なんだ、君たちはッ!」と叫んで母さんに殴られ黙ってしまっていた。
「ねえ、あなた?今朝、ホームステイの子が来てるって言ったわよね〜・・・?」
「え、そうだっけ?・・・えっ、いや、忘れてません覚えてますちょっとドジっちゃっただけなんですはい。
で、君たちがアヤカちゃんとシズクくんだね?俺のことはお父さんと呼んでくれッ!」
とてもテンションの高い父親だった。
「よろ・・・しく、お父さん・・・」
「えっと、とりあえずよろしく、父さん」
僕たちが挨拶をすると父は「うぉぉぉぉ!」叫んで泣き出した。
「こんな・・・こんなに素直な子供が二人もぉぉぉぉぉお!」
そして息子が残念な子だと発覚した瞬間だった。
ガチャ
「はよー・・・って、美少女がいる!?」
ちゃっかり僕を省いていた。
「あら、おはようイッセー。この子はアヤカ・フレアドルちゃんで、そっちの美少年はシズク・フォン・アライドリアンくん。昨日から家にホームステイしていて、イッセーと同じ駒王学園に通うことになっているのよ」
「アヤカ・フレアドル・・・です。十七歳・・・です」
「シズク・フォン・アライドリアン。アライドリアンって名前は嫌いだから、シズクって呼んでね」
「うっひょぉぉぉぉ!なんかよくわからんが、美少女が我が家にホームステイ!朝からテンション上がるぜ!あ、俺は兵藤一誠《ひょうどういっせい》。イッセーでいいぞ!」
またもちゃっかり僕を省くイッセーだった。
「ん・・・わたし・・・も、アヤカで
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