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混沌の魔術師と天空の巫女
第4章 天狼島編
雷鳴響く
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ドン!!!


「火竜の劍角!!!!!」

「シャイニング・ダート!!!!!」

シャイニング・ダート、この魔法は体全体を光で纏い、体当たりするんだ。


ドムッ!!!


「っ!!!!」


ドッ!キィ!


ナツさんはうつぶせのまま落ち、俺は足を止めた。


ガッシャーン!!


ハデスはそのまま飛ばされ、ガラスにぶつかった。

「(おかしい・・・。)」

俺はある事に気がつく。

「(悪魔の心臓(グリモアハート)のマスターだろ?
 こんな簡単に攻撃を喰らってくれるか・・・?)」

俺はそれに疑問に思った。

「人は己の過ちを“経験”などと語る。」

「っ!!」

「しかし本当の過ちは経験など残らぬ。
 私と相対するという過ちを犯したうぬらに、未来などないのだからのう。」

ハデスが煙の中から現れた。しかも平然に・・・!!

「そんな・・・!」

「まったく効いてないの!?」

「・・・っ。」

「オイ・・・こっちは全力出してんだぞ!」

「魔力の質が変わった。」

「グリモアのマスターだ。そんな簡単にいってくれないか・・・!」

俺達はそう言うのだった。

「ふむ・・・。」

ハデスは俺の方を見た。

「光の滅竜魔法か・・・。光の速度で攻撃されるのは初めてだ。
 さすがレッドノートを倒しただけの事はあるな。
 さて、準備運動はこのくらいでよいかな?」

これはそろそろ・・・!

「来るぞ!!!!」

エルザさんがそう言う。そして、次の瞬間だった・・・!

「喝!!!!」

「っ!!」

ズサァァァ!!!

「はぁ・・・はぁ・・・」

「ほう、よくかわしたな。」

「・・・。」

今かわさなかったら危なかった・・・気がする。

「(わからないけど・・・かわさないとヤバい感じだった・・・!)」

「だがまだだ、喝!!!!」

「!?」

パァン!!

「なっ!?」

「ウェンディーーーーーー!!!!!」

ナツさんは驚き、俺は大声でウェンディの名前を言った。

パサッ

残ったのはウェンディの服と髪飾りだけだった。

「消え・・・た・・・!?」

「何をしやがった・・・・・!?」

「ウソだろっ!!!!」

「て・・・てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」




「『私は大丈夫よ!お兄ちゃん!!』」

「!」

「・・・へ?」

何だこの声・・・?上から聞こえる・・・。

「『私は無事よ!』と申しております。」

あれは・・・?

「ホロロギウム!!」

「ルーシィさんの・・・星霊・・・?」


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