第8話
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
夕飯を作りながら、私は悠斗に撫でられた事を思い出していた。お鍋がグツグツと煮えてきた。
(悠斗に撫でられた時、全く嫌じゃなかったな〜。寧ろ、もっと撫でて欲しかったよ〜。また、会ったら撫でてもらえるかな?)
「辰姉!夕飯まだ〜?」
「腹へったぜ!」
「あんたたち!少しは落ち着いて待てないのかい!?」
私は布巾で鍋を掴んで、テーブルに運ぶ。今日の夕飯は悠斗が食材を買ってくれたから海鮮鍋だ。
「はい。出来たよ。沢山食べてね」
「ヤッホー!私が一番食うぜ!」
「天てめえ!俺が狙ってたホタテ食いやがったな!」
「早いひもん勝ひだよひょ!」
「口に物を入れたまま喋るんじゃない!行儀が悪いよ!」
竜と天が鍋を食べながら、言い争いをする。まあ、何時もの食事風景だ。アミ姉がため息を吐く。
「辰。今日の鍋は随分奮発したね。なにか、臨時収入でも有ったのかい?」
「ううん。悠斗が奢ってくれたの。スーパーで夕飯の買い物するとき、「これも、何かの縁さ。家族が多いなら、食費もかかるだろうから気にするな」て、奢ってくれた」
「へぇ〜。まさか、辰は悪い男に騙されてるんじゃないよね?」
「大丈夫だよ。悠斗はそんな人じゃないから」
アミ姉がため息を吐く。それから皆で仲良く鍋を食べるのだった。
辰子sideout
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ