第8話
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
俺も女性店員にニッコリと笑顔を返す。何故か、女性店員の顔が赤くなっていた。俺はそのまま和菓子屋を後にするのだった。
悠斗sideout
和菓子屋の店員side
さっきまでいたお客さんは不思議な人だった。
最初はただイケメンが来たから話していたけれど、彼が話す時の横顔がカッコ良く見えてしまった。
(何て言うのか、不思議な雰囲気の人だったな。あの人に見つめられると、なんだか視線をはずせなくなっちゃう。それにあの最後に見せてくれた笑顔。スッゴく素敵だったな)
去り際に見せてくれた笑顔はあまりにも素敵だった。思わず顔が紅くなったが、彼からは見えていないと信じたい。
「千花?まだ、お皿下げて来ないの?」
「あ!はい!今、持ってくよ」
厨房から声がかけられる。私は彼が使ったお皿や湯飲みをかたずけるのだった。
和菓子屋の店員sideout
悠斗side
店を出て気づいたのだが、お茶屋だと思っていたら和菓子屋さんだった。 そのお店を後にした俺は、仲見世通りを歩いて上に向かって歩いて行く。暫く歩いて行くと大きな門が見えてきた。門の正面まで歩みを進める。
(これが、川神院か。パンフレットによると関東三山のひとつらしいな)
近くで改めててみるとでかい。学校の教科書に出てくる羅生門と良くにた形をしている。
(まあ、此処まで来たんだから参拝してかないとな)
俺は門を潜り中を進む。 川神院の中は広大だった。また、武道が盛んな寺院なだけあって、あちこちにいる修行僧達も隙が少ない。
(まあ、揚羽様と比べると弱いな。だが、本命は別にいるようだな)
川神院の中に入ってから感じるのが、戦いに飢えた強い殺気だ。揚羽様と戦う相手は余程の手練れらしい。
「コラ!百代!修行の途中じゃぞ!何処に行く!」
「うるさい!100人組手はもう、終わったんだ!なら私は出かけるよ!」
「待たぬか!お主はまだ、精神的な修行が足りておらん!」
敷地の奥の方から、黒髪ロングヘアーの少女と長い髭とまつげを生やしたご老人が此方に向かって来ながら言い争いをしている。
「うるさい!クソ爺!揚羽さんとの死合いまでまだ、時間があるんだ!少し位は遊ばせろ!」
「百代!ワシの言うことを聞かぬなら、お主の力を暫く封印させてもらう!」
「チッ!つくずくうるさいね。だいたい、精神の修行の何が役にたつんだ!」
(なるほど。彼女が揚羽様の相手か。確かに強いな。だが、所詮は獣か。まあ、俺も変わらないか。あの髭が長い人が、ヒュームさんが言ってた、川神院の総代川神鉄心殿か。挨拶位はしておこうかな)
二人が口論しているのを尻目に、俺は参
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ