第三十九話 君子の絆その四
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にもなって話した。
「バチカンの腐敗は酷いものでしたね」
「あっ、教科書にありますね」
「とにかく酷かったんですよね」
「腐敗。その腐敗たるや」
顔を少し上にあげ遠くを見る目になり、だ。彼は悲しい顔になり言ったのである。
「人間の世界に対する挑戦の様でした」
「確かに。教科書とかを見ていますと」
「ローマ=カトリック教会の腐敗って酷いですよね」
「何かこう。本当に人は何処まで腐敗できるか」
「そうしたことに挑んだみたいな腐敗ですよね」
こうだ。上城と樹里も話した。バチカンの腐敗の恐ろしさは歴史にある通りだ。それはまさに人類社会への挑戦とまで言えるものだった。
「ちょっと。どうしてあそこまで腐敗したのか」
「不思議なんですけれど」
「私もあの腐敗は知っています」
知らない筈がなかった。神に仕える者として。
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