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妖刀使いの滅殺者
第5話
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まさかの俺のハンバーガーを狙ってきた

「もらっていい?いい?」

俺は呆れた様子で、ハンバーガーを手渡した
その方がアスナも喜ぶだろうしな

「ありがと!レイ!」

「礼なら俺じゃなくてアスナにいいな」

「ありがとな!アスナ!」

「お口あったようでなによりです!」

ハンバーガーに夢中になっているキリトに聞こえないように、アスナに耳打ちする

「よかったな、良い奥さんになれそうだぞ」

アスナは耳まで真っ赤に染めて下を向いてしまった

「キリトー近いうち、その飯がまい「レイ君…」…すいません」

俺の頬を音もなくレイピアがかすめた
しかも、ボスにすら通用しそうな程十分な殺気がこもっている

「?」

キリトは何がなんだかわからないと言った様子。鈍感め…
そこへ、赤いバンダナを着け、武将髭を生やした刀使いが現れた。その後ろには、刀使いのギルメンらしき人たちが礼儀正しく並んでいた。その並び方は「軍」のように堅苦しくなく、むしろ「武士道」らしい並びだ

「よう!キリトに師匠!今日はめずら、し…く」

アスナを見るなり刀使い、クラインは驚きを表した

「ききききキリトぉ!だれだぁその綺麗で可憐で美しい女性はぁぁああ!」

クラインが切羽詰まった様子でキリトに迫る

「どうも、はじめまして。私、アスナって言います。キリト君としばらくパートナーを組ませてもらいます!」

大胆な発言ですね、アスナさん

「お、おい。今日だけじゃないのか?」

「いいじゃねぇか、お前ら息ぴったりなんだし」

キリトはうっ、と言って考え込んでしまった。さらに前方では、クラインがギルド風林火山のメンバーに慰められていた

「だいじょうぶっすよ…」

「人生、何事も経験っすから…」

「レイにはサチでぇ、キリトがアスナ…俺は…なんなんだ――?」

大げさだなぁ
ちなみに、俺はクラインから「師匠」と呼ばれている。理由は簡単。クラインが刀使いだからだ。実質的に指導したのは数少ないが、この世界最速で刀を使い始めた俺を師匠扱いしている
が、今の俺は「刀」ではなく「妖刀」スキルをつかっているのだが…
と、そこにさらなる訪問者が現れる

「誰だ…」

俺が声を向けると、角から「軍」の連中が現れた

「私はアインンクラッド解放軍中将コーバッツだ」

「俺はレイ。ソロだ」

「私はアスナ。Kob副団長。こっちはキリト。ソロよ」

「俺らは風林火山。んでそっちで嘆いているのが我らがリーダー、クライン」

まだクラインはorz体制だ
しかもコーバッツは話を聞いているのかさえ分からないほど無表情だ

「諸君らは攻略組だな。ここのマッピングはどれほど進んでいる?」

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