第5話
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「やぁあぁ!」
アスナがぐさぁぁっと刺して
「はあぁぁあ!」
キリトがずばぁぁっと切って
「……」
俺はその場でぼぉぉっとしてる
今の敵は≪デモニッシュ・サーバント≫。見た目は骸骨、中身も骸骨での骨全身骨だから、突き攻撃は当てるだけでも一苦労だ。だがアスナはその細い細剣、レイピアで全部の突き攻撃ヒットさせている。その姿は実に可憐なるものだった
「キリト君!スイッチ!」
「OK」
アスナのタイミングにきっちり合わせてキリトがスイッチを決める
「ふ…んッ!」
キリトの放った≪ヴォーパルストライク≫が綺麗に≪デモニッシュ・サーバント≫の頭を吹き飛ばし、青いポリゴンを散らす
「はいはい、お疲れ様」
後ろからゆっくり拍手を奏でながら歩み寄る
「あ…」
「また忘れてた…」
二人は完全に俺の存在を忘れていたようだ…
「はぁ――。もういいよ…」
流石に「7回連続」で忘れられればため息もつきたくなる
「レ、レイ君!次は変わってあげるから…」
「そ、そうそう、気ぃ落とすなって」
だがしかし、残念なことにもう迷宮区をほとんど攻略してしまっているので、敵に遭遇する確率はかなり低い…
「あ…」
その先の通路を横に曲がると、まがまがしい扉が姿を現した
「どうみても…」
「ボス部屋だろ…」
アスナとキリトはボス部屋発見に緊張しているが一人違うことを考える人がいた
「結局俺戦ってねぇええぇ!!」
「そこかよ!?」
「そこなの!?」
当然のごとく突っ込まれた…
「まぁ、冗談はこれくらいにして、どうする?」
「冗談かよ…」
「とりあえず…様子だけみてみる?」
ここはアスナの提案を採用しよう。だがいざって時のために転移結晶を用意しておいた
「よし、あけるぞ」
そっと扉に手をかけると、扉は全くもっての無音で開いた
部屋の中は真っ暗で、何も見えない。しばらく目を凝らしていると、ずしぃぃん――と重たい音と共に部屋のろうそくに火が灯る
「グルゥゥギャァァァアアア!!」
耳を塞がざるを得ないほどの雄たけびが聞こえてきた。と同時に
「うわぁぁああ!」
「きゃあぁぁあ!」
両サイドからも、さっきの雄たけびに勝るとも劣らない叫びが聞こえてきた。俺が二人の姿を視界に捉えられていたのはそこまでだった。なぜなら二人は、安置にむけ、一目散に逃げ出していた。普通、ボスはけっしてボス部屋からは出る事がないのだが、二人は駈け出していた。ちなみに俺はちゃっかりと部屋の一歩手前からボスの装備、名前、特徴を拝見させてもらってから二人のもとに向かった
「俺も敏捷度少しは上げようかな…?」
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