第二章 A's編
第五十八話 『外伝6 八神家での御食事会』
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Side シホ・E・シュバインオーグ
あの事件から少し経って新年を迎え日付は1月4日。
もう一週間以上経ち今夜から高町家、月村家、バニングス家、ハラオウン家での四家族合同旅行に行く事になっている。
はやて達家族とも一緒にいけないのは残念ではあるが、まぁそこはしょうがないだろう。
そして、なのはとフェイトは居間のコタツで寛いでいるというのに私はというと、
「さぁシホ。旅行前に稽古といきましょうか!」
なぜかセイバーと道場で竹刀による稽古をやる羽目になっていた。
「できればシロウとも剣を交えたいですがシロウはいまだ管理局に厄介になっている身…色々忙しいでしょう。
ですから今はシホがどれだけ成長したか試させてもらいます」
「今夜から旅行なのにセイバーは元気ね…」
「何を言いますか。日々の精進が大切なのですよ、シホ?」
「まぁ、わかったわ。それじゃ…やりましょうか!」
それで私は短い竹刀二つを持ちセイバーと対峙する。
「ほう…やはり二刀流なのですね?」
「うん。やっぱり私はどこまでいってもセイバーの剣には届かなかった。そしてエミヤの剣技は自分の事のように体に馴染んだのよ」
「私の剣が継がせられないのは残念ですが、では参ります」
そしてどちらがともなく私とセイバーは地面を蹴った。
竹刀同士が交差して竹刀特有のパシンッ!という小気味よい音が道場に響く。
◆◇―――――――――◇◆
Side 高町なのは
居間のコタツでフェイトちゃんと一緒に寛いでいる時だった。
携帯が鳴り相手ははやてちゃんだったので出てみると今は本局にいるらしいの。
話ははやてちゃんのウチで一緒にお昼はどうかというもので私とフェイトちゃんは快く承諾したの。
それでシホちゃんにもこの事を知らせに行こうと思って今はどこにいるのかなとフェイトちゃんと探していると道場の方から何かを打ち合うような音が響いてきました。
「道場にいるのかな?」
「とにかくいってみよう、なのは」
「うん」
それで道場の中に顔を覗かせてみました。
するとそこではとても目に負えない攻防が繰り広げられていました。
「ふっ!」
「はぁっ!」
シホちゃんとセイバーさんがそこで目にも止まらぬ竹刀での戦いをやっていました。
セイバーさんは竹刀一本に対し、シホちゃんはお得意の二刀流で挑んでいます。
今まで私とフェイトちゃんはシホちゃんに指導を何度も受けてきました。
その度に返り討ちに合うという事が定番だったのですが…。
「シホちゃんが、一方的にやられてる…」
「うん…。シホは基本私達にはいつも苦しそうな顔は見せないで涼しい顔でやっている。
なのに、今は余裕がないのか私達にあまり見せない
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