コードギアスR1
0147話
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はコーネリアの命令が必要だ。
「そうか……では、行こう」
そう言って立ち上がったコーネリアは、既に俺がこの部屋に来た時のような抜け殻ではなくいつもの覇気溢れる気高き女傑へと戻っていた。
「幸いアクセルがいない間に本国からグラストンナイツを呼び寄せる事が出来た。……本来はお前が戻ってこない間の穴埋めのつもりだったのだがな。こう言うのを不幸中の幸いと言うのかもしれん」
「グラストンナイツ?」
「そう言えばアクセルは知らないか。ダールトンが育て上げた騎士達だ。私の直属という意味ではアクセルと同じだな」
……そう言えば、確かに原作でもグラストンナイツとかいう集団がいたような気がする。R2でジノと戦ったりルルーシュに操られたりした奴等だな。
「そう言えば、ダールトンの行方は分からないのか?」
「ああ。式典で負傷したと連絡があって以降は行方不明だ」
この辺は原作通りに進んでいる訳か。くそっ、まさかコーネリアに側近中の側近であるダールトンを怪しめなんて事は言えない。せめてもの救いはダールトンに掛けられたギアスが『コーネリアを生きたまま差し出せ』という事か。少なくてもコーネリアの命は安全だろう。ルルーシュとしてもマリアンヌ殺害の秘密を知っていると思われるコーネリアをわざわざ殺すとも思えない。
「私は各方面に指示を出さなければならないので、先に行かせて貰う。……アクセル」
「うん?」
悩んでいた中で唐突に名前を呼ばれて振り向くと、そこにはコーネリアの顔が迫ってきていた。そして次の瞬間、俺の唇はコーネリアの唇によって塞がれる。
「ん!?」
「……」
数秒、あるいは十数秒唇を重ねていただろうか。やがてコーネリアが俺から離れる。
「その、私を立ち直らせてくれた礼だ! 言っておくが初めてだからな!」
顔を真っ赤にしてそう言うと、振り向く事なく部屋を出て行く。グラストンナイツやギルフォードに指示を出しに行ったのだろう。
俺はそれをただ呆然と見送る事しか出来なかった。
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