第59話 凶悪犯、その名はヴォルケンリッター!?
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るがミサイルでどうにかなる相手では決してないのであった。
***
ザフィーラとシャマルの二人もまた苦戦を強いられていた。ザフィーラの目の前には自分と同じように狼の特徴を持った女性が居た。手には得物は持っていない。恐らく徒手空拳で戦うのだろう。
ならば、自分が相手をするのが適任と言える。
そして、シャマルの前に立ちはだかっているのは金髪の少年であった。どうやら彼の能力は自分と同じようだ。だが、それだとしても超獣との連戦が響いており実力を出し切るのは難しい。
「でやぁ!」
「ぐっ!」
現にザフィーラは自分と同じ能力を持つ女性アルフに手を焼いていた。力差ではザフィーラに分があるがこう消耗していてはそれも大差ない。となれば手数の差と体力差でアルフが勝っているのが現状でもあった。
そしてそれはシャマルにも言える事だ。目の前の少年ユーノ・スクライアには攻撃的能力は余り見られない。しかしそれでもこちらよりも能力的に勝っているのは事実であった。
「シャマル、離脱できないのか?」
「駄目、結界が分厚くて、それにこうも皆が分断されてちゃとても出来ないわ!」
アースラ隊の狙いはこれであった。互いに援護出来ない状態ではあったが、逆にそれは敵にも言える事だった。
そして、今の彼等はお誂え向きにかなり消耗している。今こそが彼等を確保する絶好の機会なのだ。
***
地上に居るなのはの目の前ではヴィータがフェイトと激しくぶつかりあっていた。
パワーで圧倒出来る筈のヴィータが押されている。消耗していたのも事実だが、それ以上にヴィータが苦戦している原因となっているのが、フェイトの持っているデバイスだ。
「てめぇ、何でそのシステムを持ってやがる!」
「システム? カードリッジシステムの事?」
「それはあたしらベルカ式の技術だ。それを何でてめぇが!」
「犯罪者に教える義理はありません! 大人しくしないなら……」
フェイトの持つデバイス【バルディッシュ・アサルト】から分厚い閃光の刃が姿を現す。
以前のそれよりも遥かに分厚く、そして強力になっていた。
「力付くででも連れて行きます」
「けっ、管理局がどっかの悪党みたいな事言うじゃねぇかよ!」
愚痴りながらもアイゼンを叩き付ける。だが、その一撃も消耗していた為にフェイトにあっさりと返される。
その後も何度かぶつかりあいを繰り返したのだが、結果は明らかにヴィータが不利であった。
そして、その光景を、なのはは只黙って見ているしか出来なかった。
「何で、何で皆戦うの? 少し話し合えば戦う必要なんかないのに!」
なのはは自分の無力さを呪った。空を飛んでいる
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