第59話 凶悪犯、その名はヴォルケンリッター!?
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処で負ける事は許されないのだ。
「何故だ? 何故お前等はミサトさんを殺した!」
「何?」
「僕は絶対に許さない。お前達を絶対に!」
「訳の分からない事を!」
全く身に覚えがなかった。シグナムは八神はやてを主に持ってから一度も殺人を犯した記憶がないのだ。にも関わらず目の前に居るクロノは自分達が殺人を犯したと言っている。
辻褄が合わない。一体何がどうなっているのか?
刃を交えながらシグナムは考えた。そうしていると一瞬だが剣に迷いが生じてしまったらしく、レヴァンティンの切っ先をクロノのSTUに弾かれる。
「なっ!」
「貰った!」
怒号と共にクロノの持つSTUの先端から青い魔力砲が放たれた。
収束砲であった。
その一撃は間一髪で直撃は避けられたものの、明らかに今の一撃に非殺傷設定はなされていない。確実に仕留める気で放った一撃だった。
なんとかそれを回避したと思ったら、今度は横回しの蹴りが飛び込んできた。
脇腹にそれを食らいシグナムの体が思い切り仰け反る。
「がっ!」
痛みに声をあげてしまった。其処へ畳み掛けるように数発の魔力刃が形勢され、放たれた。
「調子に乗るな!」
放たれた魔力刃を全て払い除ける。そして、懐から取り出したカードリッジをレヴァンティンに装填する。
「貴様が殺す気で来るのならこちらもそうさせて貰う!」
最早シグナムに迷いはなかった。此処で倒される訳にはいかない。ならば、覚悟を決めねばならない。
仮面ライダーBlack、南光太郎の前に立ちはだかるのは全く別の仮面ライダーであった。
確か、仮面ライダーV3とライダーマンと名乗っていた。
その双方が今、光太郎の前に立ちはだかっているのだ。
「待って下さい! 僕は悪の仮面ライダーではありません! 話を聞いて下さい!」
「その必要はない! 奴等に組している以上貴様等は敵だ!」
光太郎の話を聞く気など彼等にはなかった。彼等からしてみれば只、悪を倒す。極当たり前の事をしているに過ぎないのだろう。
だが、倒すべき相手を履き違えればそれは脅威となる。現に光太郎がそれを今実感していたのだ。
「くっ、今此処で彼等と戦う訳にはいかない!」
此処でV3達と戦えば自分達は正真正銘悪党となってしまう。それだけは出来なかった。
人類の自由と平和を守る為に戦ってきた今までを無駄にしてしまう事となる。
それだけはしたくなかったのだ。
「遅いぞ!」
途端にV3が殴りかかってきた。それも一撃ではなく、連続でであった。
拳が、蹴りが、怒涛の様に押し寄せて来る。光太郎はそれを捌き、かわすだけでも手一杯だった。
「パワーアーム!」
其処へ右手の
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