第59話 凶悪犯、その名はヴォルケンリッター!?
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一体何が……」
***
ブリッジに訪れたフェイト。其処には既に殆どのメンバーが集まっていた。そして、モニターには四人の騎士らしき者達の姿が映し出されていた。
「やっと動き出しました! 位置も特定済みです」
「やっとか……今度こそ逃がさないぞ!」
映像を見てクロノの中に怒りの炎が燃え上がりだしたのをフェイトは感じた。彼とあの騎士達に一体何があったのか?
それを知りたかったが今は止める事にした。下手に彼を刺激したくないのだ。
「艦長、すぐに出撃命令を下さい! まごまごしていたら奴等に逃げられてしまいます!」
「そうね、全員直ちに出撃! それと同時に広域結界を張ります。何としても例の騎士達を確保して下さい!」
リンディが命令を送る。それは何よりも待ち望んでいた指令であった。
これでミサトさんの仇が討てる。クロノの中にはその思いが募っていた。
「か、艦長!」
突如、エイミィの上ずった声が聞こえてきた。どうしたのだろうかと皆が彼女の方を向く。
普段は元気っ子の筈の彼女が青ざめているのはかなり珍しい。
「どうした? エイミィ」
「例の騎士達の近くに、なのはちゃんが居ます!」
「何だって!」
クロノは驚愕した。それと同時に今まで燻っていた内なる炎が唸りを上げて爆発するのを感じた。
また犠牲者を出したいのか、あいつらは!
これ以上、大切な仲間を犠牲にしたくない。もう、あいつらの好き勝手にはさせられない!
「行くぞ、お前等。これはまたとないチャンスなんだ」
鉄也が言う。正にその通りだ。今此処で動かなければ奴等はなのはを殺して逃げてしまう。そうなる前に手を打たねばならない。
これ以上、大切な仲間の死を、もう誰も見たくないのだ。
それから、時は現在に戻る。
広域結界が張られたバトルフィールド内で、守護騎士達とアースラ隊のメンバーが激しく激突しあっていた。戦況は明らかに守護騎士側が不利であった。
先の超獣との戦闘でかなり消耗している上に今度はアースラ隊との連戦である。
しかも、彼等の強さは尋常ではなかった。
「うおぉぉぉぉ!」
憤怒の意志を露にクロノはシグナム目掛けて突貫してきた。其処に今まであったクロノの冷静さは微塵もない。あるのは守護騎士達に対する激しい怒りと憎しみだけであった。
その全てをぶつけようと向ってきたのだ。
「ちっ、こんな時に……」
シグナムは毒づいた。
先の超獣との戦闘がまだ響いている。只でさえ超獣との戦いは神経を使う為消耗が激しい。それなのにその後に続いてこのアースラ隊との連戦である。
だが、弱音を吐いてはいられない。此
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