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スーパーヒーロー戦記
第58話 最強タッグ! 宇宙怪獣をぶっとばせ
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座に攻撃を仕掛けるが相手の質量が勝っていた為に破壊しきる事が出来ずマザーバーンはギルギルガン目掛けて突っ込んだ。それを全て食べきるギルギルガン。するとみるみる内にその姿が変貌していった。全身赤い色となった巨大な怪物となったのだ。
 背中に翼を生やし数本の尻尾と二本の大きな足を持つ最終形態へと進化してしまったのだ。

「な、何て事だ!」
「これが最終形態だってのか?」

 突如目の前で変貌したそれに竜馬達は驚かされる。そして、今度はその圧倒的強さに度肝を抜かれる事となった。
 指からは熱線を放ち、腰の鎌を振るい、翼からは閃光と同時にビームを放つ等と、攻撃が多彩だったのだ。

「くそっ、何か奴の弱点は無いのか?」
「このままでは俺達でも危ないぞ!」

 確かにこのまま良い様にされ続けていては幾らグレートマジンガーやゲッターロボGと言えども危険だった。すると其処へ転送の際に発生する光が起こる。アースラからの増援であろう。やってきたのはクロノとアルフ、そしてユーノの三人であった。

「お前等!」
「遅くなりました! 僕達も一緒に戦います」
「馬鹿、お前等の敵う相手じゃない! さっさと失せろ!」

 鉄也の怒号が響く。その通りなのだ。最終進化を遂げたギルギルガンを相手に幾らバリアジャケットを纏っているからと言って生身の人間に太刀打ち出来る相手ではないのは明白だった。

「それでも、やってみなければ分かりません!」

 クロノが食い下がった。このまま指を咥えて見ていることなど出来ない。ならば、自分達の出来る事をしよう。そう思って此処に来たのだ。その熱意は確かに鉄也に伝わってきた。
 
「分かった。援護を頼む」

 あくまで低いトーンで鉄也は言った。明らかに不機嫌な様子が伺える。それでも共に戦う事を許してくれた。それだけでもクロノ達は嬉しく思えた。
 だが、魔導師が増えたからと言って戦況が好転する事は決してなかった。最終進化したギルギルガンは正しく強大だったのだ。
 強い、強すぎる! その一言に尽きる。

「ったく、どうなってんだいアイツは!」

 アルフが愚痴った。目の前のギルギルガンにはあらゆる攻撃が通じないのだ。何か、何か打開策はないのか?
 そう思っていた鉄也。それが一瞬の隙を生んでしまった。空中で僅かに制止しているグレートに向かいギルギルガンが腰に取り付けられていた鎌を取り外して投げつけてきたのだ。

「鉄也君、危ない!」
「うぉっ!」

 竜馬の声を聞き咄嗟に鉄也は避けた。あと少し回避が遅かったらグレートの頭部が宙を舞っていた筈だ。しかし、その鉄也の油断が絶好の機会を生んでくれた。

「うん?」

 それは鎌が取り付けられていた箇所だった。其処は鎌と同時に体の一部も削げ落ちたら
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