第58話 最強タッグ! 宇宙怪獣をぶっとばせ
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仲間と打ち解けようとしない鉄也。しかしそれは彼自身の辛い過去が故の事であった。徐々にだが性格に人間性が見え出してきた鉄也。しかし、そんな彼等に悪魔の牙が迫る。
***
草木も寝静まる夜の工業地帯。その上空を一筋の謎の光が舞い降りてきた。それは怪しい光を放ちながら工業地帯の上空を飛び回る。
やがて、その場で停止すると謎の光は無くなり、その中からは一基の謎の円盤が姿を現した。
「此処ならお誂え向きであろう。アレを投下しろ」
それはベガ星連合軍の攻撃母艦マザーバーンであった。そして、それを指揮するブラッキーの命令の元マザーバーンから一つの巨大な卵が投下された。
その卵はやがて殻を破り、中から巨大な怪獣が姿を現した。
怪獣は工業地帯の建物、車、あらゆる物を手当たり次第に食い始めたのだ。
「ハッハッハッ、どんどん食べろギルギルガンよ! たらふく食べて強くなり、そして人間共を一人残らず皆殺しにしろ!」
そう言い残しマザーバーンは飛び去ってしまった。その下では野に放たれた宇宙怪獣ギルギルガンが工業地帯を食い荒らそうと暴れまわっていた。
工業地帯で暴れている宇宙怪獣はすぐさまアースラ隊の耳に入った。
「艦長、あの怪獣は現在工業地帯で暴れまわっています!」
「このままだと被害がとんでもない事になってしまうわ。何とかしないと……」
アースラのブリッジ内にあるモニターには工業地帯を我が物顔で暴れ回る宇宙怪獣ギルギルガンの姿があった。その中には逃げ惑う人々の姿もある。それを宇宙怪獣は全く気に掛けず踏み潰しながら暴れまわっている。
何とも痛々しい光景であった。
「至急、ゲッターチームに連絡して頂戴! 彼等でなければあの怪獣は倒せないわ」
「それが……ゲッターチームは現在トレーニングの為に早乙女研究所に戻っているんです」
「呼び戻す時間はないわね……となると、鉄也君に任せるしかないって事ね」
溜息混じりにリンディは鉄也を呼ぶ為にモニターを付ける。それは鉄也の部屋が映し出されていた。簡素は部屋である。しかし、其処に鉄也の姿は無かった。
「鉄也君は?」
「確認しました。既にグレートに搭乗しています……あぁ、か、勝手に出て行っちゃいましたよ!」
「何ですって!」
目の前に映っていたのはアースラから飛び出し次元空間を通って工業地帯へ向おうとするグレートの姿があった。直ちにリンディは通信端末でグレートに通信を行う。
「待ちなさい鉄也君! 単独行動は危険よ!」
『どの道俺しか迎えないだろう。今フェイト達は海鳴市とかの異変調査に向っているんだ。ゲッターチームは居ない。となれば俺が行くのが正論だろうが』
「そ、それはそうだけど…
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