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スーパーヒーロー戦記
第57話 戦闘マシーンに人の心を
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ているが彼自身無表情のままそれを行っている為疲れてるのか案外掴み辛い。
 ふと、突如鉄也がマシンを止めた。それを見てフェイトも止める。荒くなった息を一生懸命整えようとしている。が、そんなフェイトなどお構いなしに今度はマシントレーニングを行い始めた。一番重くしたマシーンを鉄也は軽々とこなす。
 フェイトもそれに習い同じようにマシントレーニングを行う。勿論一番重い重さでだ。
 が――

(お、重い……)

 本来9歳の子供がトレーニングマシンを使う事は出来ない。体が出来上がってない状態でのそれは危険過ぎるからだ。それでもフェイトは必死に重いマシントレーニングを行った。
 が、今度はまた鉄也が場所を変えた。今度はバーベルのリフティングだ。150キロ近くのバーベルを持ち上げてそれをリフティングしている。フェイトもそれを行おうとしたが、そんな重いの持ち上げられる筈がない。
 仕方なく隣に用意されていた60キロのを行う事にした。
 だが、当然の事ながら9歳の子供にそんな重い物が持ち上げられる筈もなく四苦八苦していた。

「お前、何がしたいんだ?」

 流石に疑問を感じたのか鉄也がフェイトに尋ねた。幾ら何でも変だ。トレーニングなら分かるが明らかに自分自身のレベルを超えている。それに鉄也は疑問を感じていたのだ。

「べ、別に何でもありませんよ。只、私も強くなりたいからこうしてトレーニングしてるだけですよ」
「だからと言って俺に合わせて何になる?」
「あ、もしかしてバレてました?」

 どうやらフェイトはわざと鉄也に合わせてトレーニングをしていたようだ。それを悟られてしまいフェイトは舌を出す。そんなフェイトを見て鉄也は激しく項垂れながら溜息をついた。

「全く、仮にも嘱託魔導師だろうが。自分の体の限界位把握しておけ。それじゃ体を壊すだけだぞ」
「でも、何時までも今のままじゃ居られませんよ。もっと頑張って強くならないといけないんです!」
「それにだってやり方があるんだ。今のやり方でやったって強くはならん」

 はっきりと言い放つ鉄也。

「どうしてですか?」
「お前がやっていたのは俺の体に会ったトレーニングだ。それをお前がやったって体を壊すだけで何のメリットもない。それこそ時間と体力の無駄遣いになるんだぞ。それ位分かるだろう?」
「そうなんですか、詳しいんですね鉄也さんは」

 笑いながらそう言うフェイト。そんなフェイトを見て鉄也は更に項垂れる。

「分かったら他所でやってくれ。俺のトレーニングの邪魔だ」
「いえ、一緒にやらせて下さい」
「なぬっ!?」

 フェイトの言い分に鉄也の眉が動く。以外な事だったからだ。

「冗談じゃない。横に居られたら気になって仕方ないんだ。あっちでやってくれ」
「でも
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