第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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グレートマジンガーをアースラ隊に編入すべく科学要塞研究所へ向ったリンディとフェイト。
その際、フェイトはグレートマジンガーのパイロットである剣鉄也と出会う。
しかし彼には性格に難があるらしくこれから先の仲間達との連携に問題が生じる危険性がある事は否めない事実でもあった。
***
フェイトは戦闘を終えた後、剣鉄也とグレートマジンガーを時空航行船アースラへと案内した。グレートを降りた鉄也を見たが、やはり彼の顔はとても険しい顔をしていた。常に眉間に皺を寄せており不機嫌そうな顔をしている。
この人は今まで笑った事があったのだろうか?
そう疑問を思わせるには充分でもあった。
「何だ?」
と、鉄也がこちらを見てきた。どうやらフェイトが鉄也の事を見ていたのに気づいたようだ。
咄嗟にフェイトは作り笑いを浮かべながらかぶりを振った。
「な、なんでもありません」
フェイトの言葉を聞いた鉄也と言えば半ば眉をひくつかせはしたものの大して気にせずに通路を歩き続けた。今二人はアースラ内の通路をブリッジに向けて歩いている。新しく仲間になった彼を艦長でもあるリンディに紹介する為だ。これから彼もまた共に戦う仲間となるのだ。顔合わせをする必要がある。
「ただいま戻りました」
目の前にあったスライド式の扉が開くと、其処は一際広いブリッジに変わった。中では所員達が今でも忙しくボードを叩きモニターから表示されるすうち に目を光らせている。
そして、その中央には艦長席が設けられており、其処には艦長であるリンディが座っており、その隣に執務官であるクロノが立っている。そんな陣取りであった。
「おかえりなさいフェイト。御免なさいね、突然の襲撃に助けに行けなくて」
フェイトの無事と先の戦闘の際の謝罪を纏めてリンディは言う。その言葉にフェイトは笑顔を作りかぶりを振った。
「いえ、こうして無事に帰ってこれましたから大丈夫です」
余り心配させたくない。そういったフェイトの配慮だと言う事は誰からの目でも明らかな事だ。普通に考えて並みの人間が20mを越す戦闘獣と戦おうなどとは誰も考えない。
その点フェイトはやはり肝が据わっていると言える。
「フェイトが戦闘獣と戦ったと聞いてアルフが慌ててたぞ。『フェイトが大変だ〜〜! すぐに助けに行かなくちゃ〜〜』ってね」
「もう、少し意地悪だよクロノ君」
多少皮肉掛かったクロノの言い方にフェイトは苦笑いを浮かべながら返す。その言葉をアルフが聞いたらきっと顔を真っ赤にして怒る事だろう。その事を考慮してでの言葉だとしたら相等意地悪だと言える。
「……」
ふと、隣に居た鉄也が踵を返しブリッジを出ようとする。そんな鉄也を
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