第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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処で見ていろ。本当の戦いってのを俺が証明してやる」
「待て! 相手は百鬼ロボだ! まだ何か武器があるかも知れないんだぞ!」
「ご忠告感謝する。だが、どんな隠し種を持っていようと俺には通じない。俺は戦闘のプロだからな」
皮肉掛かった笑みを浮かべながら鉄也の操るグレートはメカ一角鬼と向き合う。ハサミを失ったメカ一角鬼がたじろぐ。片手にはフェイトを捕まえていた為に使えない。残る武器は角から放つ光線だ。
メカ一角鬼の角が光る、光線が放たれようとした。が、その前にグレートのマジンガーブレードが一薙ぎにその角を叩き落した。それと同時にその腕も切り裂く。
「腕が! これなら……」
制御を失った腕から逃れたフェイトが上空に舞い上がる。その真下でグレートは攻撃する手段を失ったメカ一角鬼の頭部を掴む。
「鬼なら鬼らしく、地獄に落ちろ!」
グレートの頭部に取り付けられた雄雄しき二本の角に稲妻が降り注ぐ。角へと舞い降りた稲妻が角から手へと伝わっていく。
「くたばれ、サンダーブレイク!」
刹那、メカ一角鬼の全身に300万Vの電流が流れた。本来なら遠くから狙い打つサンダーブレイクを直に叩き込んだのだ。その電撃が全身に降り注ぐ。一切の逃げ場がないその電撃を浴びたメカ一角鬼の体はみるみる内に黒こげとなって行き、やがてその姿はこの世から消滅してしまった。
「強い……あれが、新しいマジンガーなのか?」
「だが、乗り手は明らかに友好的な人間じゃなさそうだぜ」
隼人がそう言った。それに偽りはない。目の前に居るグレートマジンガーは確かに強大ではあるが、何処か……人を寄せ付けない雰囲気が漂っていたのだ。そして、それを放っていたのは、他でない。
剣鉄也その人であった。
つづく
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