第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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物だ。
「隼人、弁慶、行けるな?」
ドラゴン号を運転する竜馬が二人に言う。彼は操縦桿を握り締めながら新しいゲッターのパワーを身を以って感じていた。凄まじいパワーである。流石は10倍にパワーアップしたゲッターだけの事はある。
「こっちは問題ないぜ。新米はどうだ?」
「俺の心配より自分達の心配をしたらどうだよ」
言いながら握り飯を頬張る弁慶が其処に居た。全く逞しい限りだ。竜馬と隼人でさえパワーアップしたゲッターの前に圧倒されていると言うのにこの弁慶と来たら余裕な上飯を食っているのだ。これほど頼もしい存在はない。
「行くぞ! 合体して奴を叩きのめす」
竜馬の号令を合図に三機が一直線に並ぶ。ゲットマシンは三機が合体して初めてゲッターロボとなる。ゲッターロボになった時こそ本領発揮だ。
「チェェェンジドラゴン! スイィィッチオォン!」
叫びと共にチェンジレバーを操作する。まずドラゴン号とライガー号が合さる。
が、ライガー号が僅かに横にずれていた為に互いがぶつかり合う結果に終わった。
「どうした? 隼人」
「すまん、ゲッターのパワーがありすぎて感覚がつかめないんだ! もう一辺行くぞ!」
隼人の言う通りだ。この新型ゲッターのパワーは予想以上に凄い。今にも握っている腕が引き千切れて仕舞いそうな感覚なのだ。それでもこれを使いこなさなければならない。
「よし、もう一度だ!」
再度合体を行う。今度は綺麗にドラゴン号とライガー号が合さった。残るはポセイドン号だけだ。
「弁慶、頼むぞ!」
「んな事言ってもよぉ…」
未だに操縦に不慣れな弁慶。目の前には合体したドラゴン号とライガー号がポセイドン号を待っている。それにまごまごしていたらメカ一角鬼に捕まったフェイトが危うい。余りのんびりはしていられない。
「畜生、こうなったら山勘で勝負だぁぁぁ!」
「お、おい待て!」
竜馬の制止も無視して弁慶の操縦するポセイドン号が突っ込んでいく。それは一歩間違えば激突し空中分解してしまう恐ろしい方法だった。
だが、それが幸いし三機が遂に合体する。その姿が変わり、人型へと変形していく。
特殊金属であるゲッター合金だからこそ出来る芸当である。合体した三機が赤いロボットへと変わる。
空中戦用のゲッターであるゲッタードラゴンへと変形した。
「よし、今度は俺達が相手だ! 百鬼ロボ!」
地上に降り立ちトマホークを取り出す。そのトマホークは以前のとは違っていた。諸刃の斧であり大きさもかつてのより一回り大きい。ダブルトマホークである。それを手に切り掛かっていく。
しかし、その一撃はメカ一角鬼の巨大なハサミに受け止められてしまった。
「どうした? リョウ!
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