第55話 大空へと飛びたて!グレートマジンガー
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デストロン最高幹部【ヨロイ元帥】の卑劣な策謀により陥れられた男【結城丈二】。
彼はヨロイ元帥に復讐を誓い新たな仮面ライダーとなった。
その名は【ライダーマン】。V3とフェイトの説得により彼もまた正義の為に戦う事を決意する。
徐々に戦力が増強されていく中、再び日本に巨大な悪が迫っていた。
***
その日、日本全域に集中豪雨が直撃していた。朝から記録的な豪雨が降り注いでおり台風並みの突風が吹き荒れていた。
それだけに留まらず雷鳴が響くなど悪天候も此処まで来ると凄まじい物があった。
今回の物語はそんな悪天候の中から始まる事となる。
「どうかね? 結果の方は……」
その日、此処科学要塞研究所内で険しい顔をしながら兜剣造博士が研究員の解読している結果を待っていた。それに対し研究員の顔色が明るくなる。
「素晴らしい成果です。高度5万メートルからの急上昇と急降下を行ったと言うのにグレートマジンガーにも、そして鉄也君にも目立った異変は見られません!」
研究員の報告を聞き兜博士はさも当たり前の様に頷く。彼にとってはその報告は当然の報告に他ならない。
「これでグレートマジンガーはほぼ完成状態になりましたね」
「うむ、来るべきミケーネ帝国との戦いに備えて一刻も早くグレートマジンガーを完全な物にしなければならないのだ」
「その為のアースラへの転属なんですね?」
研究員の問いに兜博士は頷いた。グレートマジンガーのアースラ隊への転属はかねてから予定してあった事だ。激化する戦いの中、一番前線での戦闘経験が豊富なアースラ隊への転属は兜博士の予定しているグレートマジンガーを完成させる上でどうしても避けては通れない道でもある。
それに、パイロットの成長にも欠かせない要素が満載でもあった。
「いかに鉄也君が戦闘マシーンとして調整された存在だからと言っても、実戦経験が少なければ咄嗟の時に対応出来ない。それを補う為には実戦を経験させるほかないのだ。それを考えれば今度のアースラへの転属は私にとっては願っても無い誘いなのだ」
「ですが、あの鉄也君が果たしてアースラのメンバーと上手くやって行けるでしょうか?」
その問いには率直に答える事は出来なかった。兜博士は自慢の髭を弄りながら難しい顔をしている。どうやら鉄也の性格に若干難があるようだ。
彼の性格の難が発覚したのはつい数週間前の事だ。きたるべきミケーネとの戦いに備えて日々訓練を行っていた鉄也の実力を計る為、国際平和連合屈指の兵士を訓練の相手として組み手をさせたことがあったのだ。
勿論訓練とは言え実戦さながらの思いでやる為、双方本物のナイフを持たせてのである。その際に鉄也は相手の兵士が彼の事を侮辱したのに腹を立て、
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