第55話 大空へと飛びたて!グレートマジンガー
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い。多少リスクは大きいがフェイトならではの戦法でもある。
手に持っていたバルディッシュから金色の閃光刃が姿を現し、それを一気に横薙ぎに振るった。
堅い岩盤を叩いたような感触が手に伝わってきた。見れば展開した魔力刃には亀裂が入っておりヒビだらけになっている。恐ろしい強度だ。こんな敵が相手となると魔導師では到底勝てない相手だと言える。しかも切りつけた箇所を見たが其処は傷一つついていない。
別にフェイトが弱い訳ではない。彼女は此処数ヶ月間必死に特訓を積み重ねてきたお陰でジュエルシード事件の時より数段強くなっていたのだ。では、何が違うと言うか。それは明白である。
敵が強すぎるのだ。
「その程度か? 蚊に刺された程度にも効かんわ!」
大声で笑う戦闘獣。そして二枚の巨大な翼を力強く羽ばたかせて突風を発生させる。華奢な体のフェイトではその風に逆らう事など出来ず木の葉の様に大空を跳ね回る結果となった。魔力で空を飛べると言っても自然の力に逆らう事は出来ない。しかも相手が巨大なのだ。
「ハハハッ、弱い弱い! それで我がミケーネに逆らうつもりか? そんなに死にたいのなら望み通りに殺してやる!」
突如、オベリウスの口が大きく開かれる。喉の奥、暗くて何も見えなかった箇所が突如光り輝く。
放たれてきたのは不気味な色をして飛んできた光線だった。物質破壊光線だった。人間の身であるフェイトが浴びれば忽ち体組織がボロボロにされ死に至る。
猛烈な風に逆らい横に飛ぶ。そのお陰か間一髪で破壊光線をかわす事が出来た。だが、それは想像以上に大量の魔力を消耗する結果となった。
避けきった後のフェイトは大量の汗を?き息も絶え絶えの状態であった。次に同じ攻撃をされたらまず回避しきれない。
突如、轟音が響いた。岸壁に座礁していた難破船の穴から何かが高速で飛び出したのだ。
赤い、それが第一印象だった。次に目に飛び込んできたのは赤い小型戦闘機であった。それが上空を飛び回っている。
「マジーンGO!」
赤い小型戦闘機からその叫び声が聞こえてきた。その声は先ほどの青年の声だ。
海面に巨大な渦が発生する。螺旋状に発生した巨大渦の中央から一体の巨人が姿を現した。黒いボディの鋼鉄巨人だった。
「あれって、マジンガーZ!?」
一瞬、フェイトは我が目を疑った。
何で、何で此処にマジンガーZが?
マジンガーZは今光子力研究所にある筈。では今現れたあの巨人は一体何なのか? 疑問に感じるフェイトの前で赤い小型戦闘機は渦の中から現れた巨人の頭部へと突っ込んでいく。
「ファイヤーNO!」
再び青年が叫ぶ。赤い小型戦闘機が黒い巨人の頭部に合さる。巨人の両目が激しくスパークし、全身にエネルギーが行き渡る光景が見える。
巨
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