第55話 大空へと飛びたて!グレートマジンガー
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
止める。鋭い眼光でこちらを見ていた。まるで戦士の目であった。
「お前が例の管理局とか言う連中か?」
突如、男が問い掛けてきた。どうやら今フェイトが着ている制服を見てそう思ったのだろう。確かに管理局の制服デザインは地上のデザインとは一風変わった所がある。
フェイトは男の問いに静かに頷いた。それを見ると突如男は信じられないと言った顔でかぶりを振り始める。
「なんてこった。これから一緒に戦う事になる場所にはお前みたいなガキも居るのか? とんだ貧乏くじだぜ」
「私が居たら……そんなに邪魔ですか?」
心外であった。確かに自分は子供だ。だが、それでも今まで必死に頑張って戦ってきた自信はある。その自信を根っこから否定された気分だった。
フェイトにしては我慢出来ない罵りでもあったのだ。しかしその言葉に目の前の男は当然と言った顔をしていた。
「大いに邪魔だ。俺はお前達の様にお飯事をする気はない。俺の戦いの邪魔をするようなら俺は後ろからでもお前を撃ち落す。それが嫌なら隅っこに引っ込んでろ!」
それは余りにも厳しい一言であった。彼は戦う為に生まれてきた戦士、嫌、そんな生易しい言葉では片付けられない。彼は戦う為だけに作られた戦闘マシーンなのだ。感情もなく、只目の前の敵を倒す事だけしか頭にない。
それを邪魔する者は例え味方でも容赦しない。そんな感情が彼からは漂ってきた。
「貴方にとって、私達の戦いはお飯事だったと言うんですか? 私達は今までこの星を守る為に必死に戦ってきたんです! それを……」
「機械獣も禄に倒せない癖して偉そうなことをほざくな!」
「うっ!」
フェイトの言い分は男の一喝により黙らされた。事実ではある。しかし、幾ら事実でも酷い言い方であった。
「これから俺が戦う敵は機械獣とは次元が違う。そんな奴等との戦いの時にお前等がヒラヒラ飛び回られたら邪魔なんだ。戦力にならない奴等は大人しく引っ込んでろ! ガキは戦場より家族の下に居る方がお似合いだ」
容赦のない言葉の刃がフェイトの胸に突き刺さる。フェイトの胸には言いようの無い悔しさで一杯になった。彼の言い分の通りだった。自分は今までロストロギアを倒せてきたかも知れない。だが、なのはの様に機械獣や怪獣を仕留めた事はない。結果的に何時もなのはに助けられていた。
その事を指摘されたのだ。その事実がフェイトにはとても辛かった。そして悔しかった。
突如、突風が巻き起こった。竜巻にも似た激しい突風だ。この次期にこんな突風が巻き起こるのは明らかにおかしい。
二人は空を見上げた。其処には一羽の鳥が羽ばたいていた。嫌、只の鳥ではない。明らかに巨大なのだ。
普通の鳥で全長20m強ある筈がない。そして所々機械を思わせる作りをしてある。明らかに只の鳥
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ