フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十九話 予期せぬ邂逅
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とは面白いものだな」
「・・・・・・」
背中越しにロキを見るソレイユ。その視線を受けてもなお、ロキは笑うことをやめようとはしない。
「かつては我が義兄オーディンと刃を交えた妖精がいたと聞いていたことがあるが・・・貴様のような者がいるのを見ると存外嘘ではないらしいな」
「・・・・・・」
初めて聞くことに若干驚きを覚えるソレイユ。まさか主神と刃を交えている者がいようとは考えもしなかった。いや、それ以前になぜ主神が妖精郷に?などと疑問は尽きないが今はどうだっていい疑問である。
「そう睨むな。今は何もしないさ・・・偽りの王が統べる世界などに興味はない」
「偽りの王、だと?」
聞き逃せかない単語が出てきたため、思わずソレイユは聞き返してしまう。
「なんだ、知らなかったのか?今この世界を統治している妖精の王は偽物だ。まぁ、我には関係のないことだがな」
そう意味深なことを述べるとロキは光に包まれる。その光が消えると、そこにロキの姿はなかった。そのことを確認したソレイユはふぅと溜息を吐く。
「まさかこんなイベントが起こるとはな・・・まぁ、なんにせよいろいろ面白いことが分かったな・・・偽りの王、か・・・」
それだけ呟くと、ボロ家から出てインプ領を目指して翅を羽ばたかせる。ルシフェルのこともあるのだが、まぁ、別行動をとっている以上おいて行っても問題ないだろう、と勝手に結論付けて帰ってしまう。その後は特に何かに巻き込まれることなく領に着き、宿屋でログアウトすることができた。
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