第26話 夢魔が飛び、魔猫が舞う(3)
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
対峙する狼に負けず劣らず、その紅い瞳に怒りを燃やして前を睨みつけていた。
「今のコイツに何言っても無駄にゃ。言いたい事だけ言って、こっちの事を……どんにゃ気持ちでジュンゴにゃんがそう言ったかも考えようもしないコイツなんかに」
「はっ、それはそっちの坊やだって同じだろうがね。まぁいいさ、結局あたしらは相いれないんだ。なら後は戦って決着をつけるだけさ」
そういう彼女たちの間にはすでに一触即発の空気が漂っていた。互いを睨みあい、犬歯をむき出しにして唸る。その牙で、鋭い爪で相手を打ち負かそうと見えない駆け引きを行う。
やがてどちらともなく影が動き、戦いが再開された。
偶然から始まった戦いは、それぞれの場所で、新たな局面を迎えようとしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ