第7話
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い気持ちは簡単には収まらないのよ!」
「まあ、ステイシーがやる気になるのは良い事だが、悠斗はあと半年もしたら九鬼家侍従隊から居なくなるぞ」
「「え?」」
ヒュームの言葉に固まる二人。3人の周囲の空気が一気に冷え込む。
「帝様が揚羽様との婚約の為に、悠斗を試す為の試練を出したそうだ。クラウディオが言っていたのだから間違いない」
「じゃ、じゃあ、悠斗は試練の為に侍従隊を止めるんですか?」
「いや、一時的に外れるだけだ。試練が終了すれば、侍従隊に戻ってくるそうだ」
ホッと溜め息をするステイシー。悠斗が侍従隊を抜けないと分かった途端安堵の表情を見せた。
李が口を開く。
「・・・・すると、今技術開発部に行った理由は、試練に関係する物なんですか?」
「ああ。そうらしいな。なんでも特殊なスーツや武器らしい」
「「特殊なスーツ??」」
二人が頭の上に?マークを浮かべる。ヒュームはそれに構わず説明を続ける。
「なんでも、擬態機能が備わったスーツらしいぞ。俺も詳しくは知らんがな。研究者曰く、「これが量産された暁には、諜報活動する部隊の疲労が極端に少なくなる」らしい。あとは、不思議な銃を頼んでいたな。麻酔弾しか射てない銃だ」
「なんだか、聞いていると疑問しか出てこないんですけど」
「想像しがたいですね。どんなスーツでどんな銃なのかしら?」
ステイシーと李は顔を顰める。ヒュームはニヤリと笑う。
「まあ、あとはM1911とモシン・ナガンを頼んでいたな。それ以外の武器は基本的に現地調達するつもりらしいな」
「まあ、M1911はまだサイドアームとして使うんだから分かるとして、なんでわざわざ第一次世界大戦よりも前に出来たボルトアクションライフルを注文したんだ?同じボルトアクションならレミントンM700の方が使い易いのにな」
「そうね。それに、わざわざボルトアクションに制限しなくても良いのに。セミオートやオートマチックならSVDドラグノブやPSG1にVSSなんかがあるのに」
「まあ、あまり多くても邪魔になったりするからな。悠斗なりの考えがあるのだろう。それより、そろそろ訓練を再開するか」
「え?まさか、ヒュームが相手なの?」
「・・・・また、厳しい相手」
ステイシーと李の顔が引き攣ってゆく。それから暫くのあいだ、女性の叫び声が響くのであった。
侍従隊sideout
揚羽side
我は学園での全ての授業を終え、自宅に帰って来ている。時刻は既に夜の9時を回ったばかりだ。 我はシャワーを浴びている。熱い水滴が白い素肌に辺り体を暖める。何時も通り悠斗は脱衣場で待機しておる。小十郎は部屋の外だ。
(ふう。父上から話は聞
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