暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
紅の王〜
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開く。

「・・・」

天井だ・・・しかも人工的で・・・よく周りを見ると、空調装置などの機械が沢山ある。・・・そこまで見て・・・やっとこの考えに至った。

「(帰って・・・きたんだ・・・)」


起き上がろうとしたが・・・身体に力が入らない。当たり前か・・・二年間も寝たきりだったのだから。その時、看護婦が入ってきた。そして俺と目が合うと、手に持っていたクリップボードを落とした。

「き、桐ヶ谷さん!?せ、先生!先生ーーー!?」

慌ただしく出ていく。耳を済ませば廊下からざわめきが聞こえて来てる。

「(・・・みんな・・・無事なんだ・・・)」


ゆっくり目を閉じる。頭にあったのは家族に会ったときなんと言おうか・・・そんなことだった・・・


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