紅の王〜
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った・・・予想は当たっていたよ」
「思春の話が嘘だと思わなかったのか?」
「嘘にしては話が凝っていた。・・・あの状況で嘘を言う必要もないだろう」
「・・・」
「いきなり人が増えれば周りも怪しむ。そこで私は彼女を親戚と偽った。・・・多少のリスクがあろうとも私は彼女の話が聞きたかったのだろうな・・・ある日、彼女は私の計画を知ってしまった。流石は武将だ。私を止めると言ってナーヴギアとSAOを手に入れ、ダイブしてきた」
「思春・・・」
彼女らしいと言うか・・・猪突猛進というか・・・
「だが、彼女にはきっとヒースクリフが私だと気づくだろう。そう思って私は下層のプレイヤーが寄り付かないような村に彼女の動きを制限した」
下層・・・余裕がなかった時だ。寄り道なんかしてる暇はなかった・・・
「驚いたのは彼女は諦めずに熟練度やレベルを上げていた事だよ。・・・おっと、そろそろ時間のようだ」
「待ってくれ!思春は何処に・・・」
茅場の姿が消えていく。
「・・・時間切れだ。言い忘れていたな。ゲームクリアおめでとう、コウハ君、サキ君」
茅場の姿は・・・消えた。
「亮・・・」
「大丈夫・・・思春はいるんだ・・・探してみせるさ」
「そっか。時間がないからあんまり茅場と話せなかったな」
「もっと理由が聞きたかったけど・・・夢か」
「俺らにアイツを責める権利はないよなぁ・・・俺らも夢の為に人を殺してきたんだ」
「まあ、な・・・そう言われると返せない」
その時、辺りが白く、霞み始める。
「リアルか・・・あんま帰りたくねえなぁ・・・」
「何でだよ。俺は、早く妹に会いたいかな」
「・・・まだ、終わらないかな、この物語は(ボソッ)」
「え?なんか言ったか」
「・・・いや、何でもない。・・・ゲームクリアお疲れさん、相棒」
「そっちこそな、親友」
拳をぶつけ会うと辺りが完全に白に包まれた・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・う」
目を、開く。白い光を感じ、反射的に閉じるが・・・再び
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